北京オリンピックは大会12日目を迎えました。前日は日本勢にメダルはありませんでしたが、この日はレスリングでメダルを2個獲得しました。また、星野JAPANは地元・中国と対戦しました。
女子のメダルラッシュに続きたい男子レスリングフリースタイル代表。男子レスリングは13大会連続でメダルを獲得している日本の得意種目でもあります。この日は男子フリースタイル・55kg級に松永共広、60kg級に湯元健一が登場しました。
55kg級の松永は、1回戦でセネガルの選手にフォール勝ちをおさめると、2回戦はトルコのセザル・アクグルに第1ピリオドで5-0、第2ピリオドは3-0で連取し完封勝利。3回戦のマンスロフ戦は第3ピリオドまでもつれ込みましたが2-1で勝利して準決勝進出。勝てばメダルが確定的となる準決勝でベシク・クドゥホフ(ロシア)と対戦。松永は第1ピリオドを3-0で先取すると、第2ピリオドでフォールを奪い決勝進出を果たし銀メダル以上を確定させました。決勝ではアメリカのヘンリー・セジュードと対戦し、第1ピリオドに松永が場外に押し出して先制。しかし、ゼジュードの投げ技で2点を奪われて逆転。ただ松永も切り返していたので同点に。2-2で終了しましたが、投げ技による2点を奪ったセジュードが第1ピリオド先取。第2ピリオド、開始15秒に投げ技でゼジュードに3点入り松永は劣勢を強いられます。反撃を試みるもポイントが奪えず試合終了。松永は銀メダルを獲得しました。
60kg級の湯元は初戦となる2回戦でタジキスタンの選手と対戦し、第1ピリオドを失いますが、第2ピリオドにフォールを奪って3回戦進出。3回戦のドゥット(インド)戦は初戦と同様第1ピリオドを取られますが、第2ピリオドを4-1でタイに持ち込み、最終ピリオドを2-1で奪い準決勝進出。湯元は準決勝でウクライナのワシル・フェドルイシンと対戦し、第1ピリオドを2-3で失い、第2ピリオドでタイにしたいところでしたが0-1。2ピリオド連取され決勝進出ならず。湯元は3位決定戦に進むことに。3位決定戦はキルギスのバザルグレエフと対戦し、第1ピリオドを1-0で先取すると、第2ピリオドも連取して勝利。なんとか銅メダルを獲得しました。
レスリング男子代表はフリースタイルの1日目にメダルを2個獲得、これで日本は1952年のヘルシンキ大会から14大会連続でメダルを獲得しました。松永選手は金メダルまであと一歩、決勝で勝てば20年ぶりの金メダルをもたらしていました。3回戦でマンスロフ、準決勝でクドゥホフと2試合連続で世界王者と対戦し見事勝利。厳しい組み合わせを乗り越えたことで勢いづいたんですが、セジュードのパワーに屈しました。試合後に現役引退を示唆しており、今後は指導者の道を歩む予定です。
野球日本代表は中国と対戦して10-0の7回コールドで快勝して準決勝進出を決めました。2回にG.G.佐藤、矢野輝弘、西岡剛の3連打で3点を奪うと、4回には稲葉篤紀のタイムリーで4-0とリード。6回には西岡の2ラン、中島裕之と新井貴浩の連続タイムリー2塁打など打者一巡の猛攻で大量6得点を奪い10-0。投げては先発の涌井秀章が中国打線を2安打無四球に抑える好投をみせて完封勝利。見事準決勝行きは果たした星野JAPAN、予選リーグ最終戦はアメリカと対戦。消化試合となりましたが、準決勝での対戦相手が決まる重要な一戦です。勝てばキューバ、負ければ韓国と戦うことになります。予選は両方とも負けているのでリベンジマッチとなりますね。
20日の13日目は、すでにメダルを確定しているソフトボール日本代表が準決勝でアメリカと対戦。予選ではコールド負けを喫していますが、準決勝はリベンジのつもりでお願いします。負ければ3位決定戦行き→3決で勝ったら決勝進出、負けたら銅メダルという変わった決勝トーナメントです。他にもシンクロナイズドスイミングのデュエット決勝、陸上では男子200m決勝でウサイン・ボルトが2冠に挑戦します。100mでは9秒69の世界新を樹立しましたが、200でも世界新記録を更新できるのか?人類はまたボルトの走りに衝撃を覚えることでしょう。