2008年のクラシック開幕戦・第68回桜花賞(GI)が13日、阪神競馬場で行われました。父がクロフネで母がエアグルーヴという最強の遺伝子を受け継ぎ、今年の桜花賞の有力候補に挙げられていた⑦ポルトフィーノが左寛ハ行で出走取り消しという緊急事態が発生、今年は17頭が桜の女王を懸けて争われました。
レース直前のオッズでは、昨年の2歳女王・⑩トールポピーが1番人気、2番人気には⑨リトルアマポーラ、3番人気には⑤オディールが続きました。
スタートから③エイムアットビップが果敢に先頭を奪いますが、①デヴェロッペがすぐに先頭に躍り出ます。⑧ハートオブクィーンと⑪エアパスカルが3番手争いを形成、オディールは8番手、現在3連勝の⑬ソーマジックが9番手、フィリーズレビューを制した④マイネレーツェルが10番手、⑯ブラックエンブレムが13番手、⑩トールポピーは14番手、その後に⑨リトルアマポーラが追走します。
レースは縦長の展開になり、800mを46秒台で通過します。有力勢はまだ中段から後方待機のまま最後の長い直線へ。デヴェロッペがまだ粘るが、エイムアットビップが先頭に立つ。内からハートオブクィーン、真ん中からエアパスカルが追い上げていく、大外からポピーとアマポーラが一気に捉えようとするが届きそうに無い。オディールも厳しい!残り100mを切って、⑱エフティマイアが突っ込んでくるが、外から一気に⑮レジネッタが交わして先頭でゴール!鞍上の小牧太騎手がゴールと同時にガッツポーズ!2着にはエフティマイア、3着にはソーマジックが入線。トールポピーとリトルアマポーラは末脚届かず完敗です。
最終成績&払戻金
1 レジネッタ 1:34.4
2 エフティマイア 1/2
3 ソーマジック クビ
4 ハートオブクィーン クビ
5 リトルアマポーラ ハナ
6 マイネレーツェル 1/2
7 エイムアットビップ 1/2
8 トールポピー クビ
9 エアパスカル クビ
10 ブラックエンブレム 1.1/4
11 ベストオブミー クビ
12 オディール 1/2
13 シャランジュ 2
14 ルルパンブルー 1/2
15 デヴェロッペ ハナ
16 マダムルコント 3
17 エーソングフォー 9
ポルトフィーノ 取消
単勝
15 4,340円
複勝
15 1,120円
18 3,310円
13 430円
枠連
7-8 2,340円
ワイド
15-18 35,680円 13-15 5,880円
13-18 22,260円
馬連
15-18 196,630円
馬単
15-18 334,440円
3連複
13-15-18 778,350円
3連単
15-18-13 7,002,920円
今年の桜花賞は、12番人気のレジネッタがゴール前での競り合いを抜け出して優勝、2着には15番人気のエフティマイア、3着には5番人気のソーマジックが入り、3連単で700万円台に達する大波乱の結末となりました。上位陣はリトルアマポーラが5着、トールポピーは8着、オディールは12着と惨敗に終わりました。
レジネッタに騎乗した小牧太騎手は、JRA移籍5年目、40歳で悲願のGI初制覇。優勝インタビューでは「長かった。あきらめかけた時期もあった。悔しい思いをしたが、この勝ちで吹っ切れた」と涙ながらに語っていました。地方競馬時代は、兵庫の絶対的エースで2度の全国リーディングを獲得。中央競馬で結果を残して移籍したんですが、兵庫時代の後輩である岩田康誠がGIレースを制したり、リーディング争いで上位に食い込むなどの活躍を見せ、いつしか岩田騎手と小牧騎手の立場が逆転していました。でも、今回の勝利で岩田騎手に追いついたんじゃないかと思います。49回目での挑戦で悲願のGI制覇。本当におめでとうございます。
優勝したレジネッタは、道中を12番手で進み、3,4コーナー付近ではまだ10番手にいました。それから一気に他の馬を交わして優勝ということになりました。レジネッタはイタリア語で「若い女王」と言われており、まさしくGIを制するために名付けられた馬と言ってもいいでしょう。桜の女王を制したら、今度は樫の女王(オークス)で2冠を目指すことになります。この勝利がまぐれか実力か、次戦参戦予定のオークスでわかります。
3連単で700万円が出ましたが、GIレースでは昨年のNHKマイルカップで973万9870円に次ぐ史上2番目、全体では史上6番目の高額配当となりました。そして、大波乱の桜花賞を的中した芸能人がいました!お笑いコンビ・シャンプーハットのてつじ(本名・宮田哲児)さんが、なんと3連単を的中していました!会見でてつじさんは「これで1年間、軽く遊べるなあ。車でも買おう」と笑顔で話していました。昨年は皐月賞で爆笑問題の田中裕二さんが162万円を的中し、797万円の配当金が出たと話題になりましたよね。田中さんもてつじさんも本当に凄い!これぞまさしく「オーマイガットトゥギャザー」。(Byシャンプーハット・てつじさんの相方である小出水直樹さんのギャグ)
桜花賞では大波乱の決着となりましたが、20日は牡馬クラシック第1弾・皐月賞が行われます。昨年はヴィクトリーとサンツェッペリンで波乱となりましたが、今年は目下3連勝中で5戦連続連対中のマイネルチャールズ、弥生賞2着のブラックシェル、スプリングステークスを制したスマイルジャック、共同通信杯優勝のショウナンアルバが有力候補となっています。来週は堅い決着となるのか、それとも2週続いての波乱が起きるのか?皐月賞は20日・午後3時35分頃にスタートです。