2022年の中央競馬が5日に開幕。この日は新春恒例の東西金杯が行われました。2022年最初の重賞レースを制したのは一体どの馬なんでしょうか?
中山競馬場のメイン・第71回日刊スポーツ賞中山金杯(GⅢ・芝2000m 17頭立て)は、重賞2着2回④ヒートオンビート、函館記念を勝った⑦トーセンスーリヤ、昨年のスプリングステークス覇者⑥ヴィクティファルス、マーメイドステークスを制した⑪シャムロックヒル、⑧レッドガラン、⑥ロザムール、②タガノディアマンテなどが参戦しました。
スタート直後の先行争いで、シャムロックヒルが先頭に立つ。ロザムール2番手、トーセンスーリヤとレッドガラン、⑬アトミックフォースも先団につける。ヴィクティファルスは中団より前、ヒートオンビートは中団の内側、大外に⑯ウインイクシード、中団より後ろの位置に⑰スカーフェイス。
1,2コーナーを回って向正面に入るところで、シャムロックヒルが先頭、2番手ロザムール、3番手トーセンスーリヤ、4番手にアトミックフォース、5番手レッドガラン。ウインイクシードとヴィクティファルスが6,7番手で並び、ヒートオンビート8番手。⑭ジェットモーションが外から一気に上昇。スカーフェイスはヒートオンビートの外側の10番手。中団より後ろの集団には、③コスモカレンドゥラ・タガノディアマンテ・⑫サトノクロニクル・①オウケンムーンと4頭が固まる。15番手⑩ブレステイキング、16番手⑮アールスター、⑤アドマイヤアルバが最後方を追走。
3コーナーを回り、シャムロックが先頭、ロザムール2番手、ジェットが3番手。スーリヤは4番手、イクシードとガランが6,7番手に並び、ヴィクティとヒートオンは中団馬群。
4コーナーから最後の直線に差し掛かり、シャムロックヒルが内で粘り、ジェットモーション2番手。外からはトーセンスーリヤとレッドガランも追い上げる。後続からはタガノディアマンテやウインイクシード、大外からスカーフェイス、ヒートオンビートも上がって来る。残り100mでレッドガランが先頭に立つと、そのまま突き放してゴールイン。2着争いは大外のスカーフェイス。ヒートオンビート、トーセンスーリヤ、ウインイクシード、タガノディアマンテなど3着争いは大激戦。
今年最初の重賞競走は、単勝4番人気のレッドガランが、直線突き抜けて快勝。2着のスカーフェイスは7番人気。混戦の3着争いは1番人気のヒートオンビートが制し、タガノディアマンテがハナ差の4着、2番人気のトーセンスーリヤは5着。3番人気のヴィクティファルスは13着に沈みました。
勝ったレッドガランは、明け7歳で重賞初制覇。自身の勝利も2020年の大阪城ステークス以来、約1年10カ月ぶりで、通算6勝目。鞍上の斎藤新騎手は、2020年CBC賞のラブカンプー以来となる重賞制覇。レッドガランを管理する安田隆行調教師は、このレース初勝利。昨年の京都金杯でケイデンスコールが優勝しているので、安田厩舎の東西金杯制覇も達成。また、この勝利でJRA重賞通算50勝目を飾っています。
昨年はマイル戦が中心で、洛陽ステークス、ポートアイランドステークス、リゲルステークスで3着に入りました。今回は久しぶりの2000m戦でしたが、ゴール前抜け出して、2着に2馬身半差をつけました。前半スローペース気味だったのが良かったのかもしれません。中山金杯を勝った馬は、国内外のG1で好走することもあるので、一度GⅠで見てみたいですね。
第60回スポーツニッポン賞京都金杯(GⅢ・芝1600m 16頭立て)は、今年も中京競馬場での開催。前走リゲルステークスを勝った⑫エアロロノア、2018年マイルCSを制した⑮ステルヴィオ、2019年皐月賞2着⑬ヴェロックス、ニュージーランドトロフィー圧勝②バスラットレオン、ファルコンステークスを制した⑧ルークズネスト、エプソムカップを勝った⑦ザダル、⑥シュリ、⑩カイザーミノル、④ダイアトニック、⑪ダイワキャグニーなどが参戦しました。
スタートで良い飛び出しを見せた③サトノフェイバーがこのままいくかと思いきや、バスラットレオンが先手を奪う。3番手にダイワキャグニー、4番手①ヴィジュネル、5番手にカイザーミノル、6番手⑭トーラスジェミニ。中団勢は7番手⑨クリノプレミアム、8番手⑤ディアンドル、9番手ダイアトニック。その後ろの集団にはヴェロックス・ザダル・エアロロノアの3頭が並ぶ。13,14番手の位置に⑯メイケイダイハードとルークズネストが並び、シュリ15番手、ステルヴィオがしんがり。
3コーナーを回り、バスラット先頭、フェイバー2番手、3番手キャグニーは外に持ち出す。カイミノは5番手、ヴィジュネル内側4番手、ディアンドルは6番手。中団ではヴェロックスが大外に回り、ロロノアは馬混みの中。シュリは後方4番手、ステルヴィオ14番手、ネストは最後方に下がる。
最後の直線に入ってもバスラットレオンが先頭で粘るが、残り200mでダイワキャグニーが先頭に躍り出る。内側からダイアトニックが突っ込み、さらにはカイザーミノルとザダルも襲い掛かる。残り100mでトニック・キャグニー・ザダルの3頭が並ぶと、ゴール前でザダルが抜け出してゴール!2着争いはダイワキャグニー・カイザーミノル・ダイアトニックと3頭接戦。
重賞ウィナーが多数参戦した西の金杯は、7番人気のザダルが最後に抜け出して1着。2着は8歳馬のダイワキャグニー、2番人気のカイザーミノルが3着に入り、3連単⑦-⑪-⑩で194,320円の高配当。1番人気のエアロロノアは6着、メンバー唯一のGⅠ馬ステルヴィオは8着、5番人気バスラットレオン9着、4番人気シュリは10着、3番人気のルークズネストは11着でした。
勝ったザダルは、エプソムカップ以来となる重賞2勝目。通算でも6勝目を挙げました。鞍上の松山弘平騎手はこのレース2勝目。ザダルに初めて跨り、道中は後方に控え、ラストの直線で馬群を割って上昇。快心の騎乗でザダルを勝利に導きました。ザダルは本当に左回りが得意で、マイル戦で勝ったから安田記念に向かいそうな気がします。間違ってもドバイには行かないと思う。