野球日本代表(侍ジャパン)がメジャーリーグの選抜チームを相手に戦う「2014 SUZUKI 日米野球」の第1戦が12日、京セラドーム大阪で行われました。2006年以降休止されていた日米野球ですが、侍ジャパンの強化試合として復活。大阪での第1戦は、日本は広島のエース・前田健太、MLB選抜は今季16勝のシューメーカー(エンゼルス)の先発で始まりました。
両チームのスタメン
日本代表
1(中)柳田悠岐(ソフトバンク)
2(二)菊池涼介(広島)
3(右)糸井義男(オリックス)
4(左)中田翔(日本ハム)
5(指)内川聖一(ソフトバンク)
6(遊)坂本勇人(巨人)
7(三)松田宣浩(ソフトバンク)
8(一)山田哲人(ヤクルト)
9(捕)嶋基宏(楽天)
(投)前田健太(広島)
MLB選抜
1(左)ゾブリスト(レイズ)
2(二)カノ(マリナーズ)
3(三)ロンゴリア(レイズ)
4(一)モーノー(ロッキーズ)
5(右)プイグ(ドジャース)
6(指)サンタナ(インディアンス)
7(捕)ペレス(ロイヤルズ)
8(遊)エスコバル(ロイヤルズ)
9(中)ファウラー(アストロズ)
(投)シューメーカー(エンゼルス)
1回、日本の先発・前田が1死からカノにレフト前ヒットを浴びると、ロンゴリアに四球を与えた後、モーノーの併殺崩れで1,3塁のピンチを背負う。しかし、プイグをチェンジアップで空振り三振に仕留め、立ち上がりのピンチを0点で切り抜けます。
2回、日本は先頭の内川が右中間に運ぶヒット(ライト前)を放つと、続く坂本は左中間を破る2塁打。MLB先発・シューメーカーから2者連続ヒットで無死2,3塁と先制のチャンスを作る。この場面で松田がセンターフライ。3塁走者・内川がタッチアップしてホームイン。松田の犠牲フライで日本が1点を先制します。
3回は両チームに好プレーが生まれます。まずはゾブリストのライト前に抜けそうな当たりを日本2塁手・菊池が捕ると、体を1回転して1塁送球してアウト。その裏、糸井の遊撃ゴロ→遊撃手・エスコバルが2塁手・カノにトス→カノが素手でキャッチしてからジャンピングスロー。1塁はセーフになったけど、メジャーらしいプレーを見せた。
日本は4回、2死1塁から松田が2塁への盗塁を成功。得点圏に走者を置き、山田がシューメーカーの4球目を叩いてレフト前タイムリーヒット。2塁から松田が生還し、日本に追加点が入ります!
2点の援護を貰った先発の前田は、2回以降も強打者揃いのメジャー選抜を相手に無失点に抑え続け、5回はファウラーに2塁打を浴びるも、ゾブリストを2塁ゴロに打ち取り、反撃を許さず。前田は5回まで投げ、ヒット2本に抑えて無失点の好投を見せました。
日本は6回から継投に入り、2番手の牧田和久(西武)は6回と7回の2イニングを投げ、打たせて取るピッチングで無失点。8回は侍ジャパン期待の若手ピッチャー・大谷翔平(日本ハム)が登場。最初のエスコバルをライトフライに打ち取ると、続くファウラーはレフトフライ。そしてゾブリストへの初球でこの日のMAX159キロを記録。最後は1塁ゴロに仕留め、メジャーを相手に3者凡退に抑えました。
2点リードのまま迎えた9回、4番手・西野勇士(ロッテ)が、ロンゴリアにレフト前ヒットを許す。1死1塁で一発が出れば同点で、4番・モーノーに打席が回る。モーノーは西野の初球を痛烈に弾き返すもファーストライナー。1塁ランナーも飛び出してしまいダブルプレーでゲームセット。侍ジャパンが2-0でMLB選抜に完封勝ちを収めました、
日米野球 2014/11/12(水)
日本-MLB 第1戦 (日本1勝、京セラドーム大阪、18:07、33,003人)
MLB 000 000 000 0
JPN 010 100 00X 2
【投手】
(M)シューメーカー、ハンター(オリオールズ)、サンティアゴ(エンゼルス)、メランソン(パイレーツ)-ペレス
(日)前田、牧田、大谷、西野-嶋
【責任投手】
(勝)前田1試合1勝
(S)西野1試合1S
(敗)シューメーカー1試合1敗
日米野球第1戦は、先発の前田健太投手ら4人の投手リレーでMLB勢をシャットアウト。打線もシューメーカー投手から2点を奪いました。投打で相手を上回った侍JAPANが、初戦を白星で飾りました。2日前の壮行試合では、若手主体のソフトバンク・日本ハム連合チームを相手に敗れたので、メジャーに勝てるんか不安だったけど、何とか勝ててよかったです。
先発の前田投手は、5回まで71球を投げ、被安打2・2奪三振・2四死球・無失点の内容で勝利投手に。立ち上がりのピンチを凌いだ後、2回と3回に3者凡退に抑え、その後もメジャー打線を寄付けない見事なピッチングを披露。マエケンはメジャー移籍を目指しており、この試合でMLBスカウト陣にいいアピールができましたね。3番手で登板した大谷投手は、150キロ超えのストレートを連発。持ち前の剛速球で相手を捻じ伏せました。大谷投手は第5戦に先発予定。奪三振ショーが見られるかどうか?
打線の方はチーム全体で9安打。4回にタイムリーを打った山田選手と、坂本選手が揃って2安打のマルチヒットを記録。松田選手は2回に先制の犠牲フライを打てば、4回には自らの足で2点目のホームを踏む。第3打席にはヒットも打ちました。菊池選手は守備で好プレーを見せれば、初回に2塁打、その後に四球を2度選んでこの日3回出塁しています。一方で、1番の柳田選手と4番の中田選手が共に無安打。中田選手は日ハムだと結構打つけど、代表だと結果が出てないような気がする…。
日米野球はこの後、11月14日~16日まで東京ドームで3連戦、18日は札幌ドームで第5戦が行われます。20日には沖縄セルラー電話スタジアム那覇(那覇市営奥武山野球場)で親善試合が開催される予定です。岩隈久志投手(マリナーズ)と和田毅投手(カブス)の日本人プレーヤーの登板も要チェックだ。