日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

新装・京都競馬場の春の天皇賞を制したのはジャスティンパレス!タイトルホルダーは右前肢跛行で競走中止。

2023年04月30日 | 競馬


国内最強ステイヤー決定戦・第167回天皇賞・春(GⅠ・芝3200m 17頭立て)が30日、京都競馬場で行われました。2020年10月末から2年5カ月の改修工事を終え、先週リニューアルオープンを迎えた京都競馬場。改修後初のGⅠ開催となる今回の春天は、昨年の優勝馬③タイトルホルダー、昨年の菊花賞馬⑥アスクビクターモア、阪神大賞典で重賞初制覇①ジャスティンパレス、GⅠ2戦連続2着⑬ボルドグフーシュ、春天2年連続2着⑦ディープボンド、スタート即落馬の悪夢を払拭できるか⑯シルヴァーソニック、タイトルホルダーの姉④メロディーレーン、ジャスティンパレスの兄⑤アイアンバローズなどが参戦しました。


単勝の人気は、1番人気タイトルホルダー(1.6倍)、2番人気ジャスティンパレス(4.3倍)、3番人気ボルドグフーシュ(6.7倍)、4番人気アスクビクターモア(6.9倍)まで10倍以下でした。


向手面でのスタートは17頭綺麗に出揃い、アスクビクターモアも上手く飛び出し、シルヴァーソニックも無事にスタート完了。外回り3コーナーに向かっての先行争いで、タイトルホルダーが注文通りに先手を取るかと思ったら、⑰アフリカンゴールドがハナを奪い取った。アスクビクターモアは3番手につけ、4番手②ディープモンスター、5番手アイアンバローズ。6番手⑪ディアスティマ、7番手ディープボンド、8,9番手の位置にジャスティンパレスと⑭マテンロウレオが並んでいる。10番手⑨ヒュミドール、11番手⑫ブレークアップ、内側12番手メロディーレーン、13番手シルヴァーソニック、ボルドグフーシュは14番手を追走し、15番手⑧トーセンカンビーナ。後方は16番手⑮エンドロール、⑩サンレイポケットが最後方。
1周目の4コーナーから正面スタンド前に入り、先頭のアフリカンゴールドは最初の1000mを59秒7で通過。タイトルホルダー2番手、アスクビクターモア外側3番手。ディープボンド7番手、ジャスティンパレスは中団に控え、ボルドグフーシュは少しポジションを上げたか?シルヴァーソニックは後方に下がる。
ゴール板を過ぎたところで、タイホがアフリカンをかわして先頭に浮上。アフリカンは1コーナーの辺りでズルズルと後退していった。再び向正面に差し掛かるところで、タイホ先頭、2番手アイアン、3番手アスビク、4番手ディーモ、5番手ボンド、6番手ディアス、7番手ジャスパレ。8番手マテレオ、9番手ブレーク、10番手ヒュミ、中団より後ろの11番手にグフーシュがいる。12番手シルヴァー、13番手メロディー、14番手カンビーナ、15番手サンポケ、16番手エンド、アフリカンはレースを止めた。
勝負は2度目の外回り3コーナー。坂の頂上のところでタイホがアイアンに先頭を譲る。ディーモ2番手、ボンド3番手に上がる。ジャスパレも5,6番手に上がり、アスビクは中団に下がる。残り600m、タイホが一気にスローダウン!これはアクシデントだ!場内からも悲鳴が上がっている!そして4コーナーでタイトルホルダーは止まってしまった・・・。
最後の直線で、ディープボンドが前に出るが、ジャスティンパレスが先頭争いから抜け出す!後続からはシルヴァーソニック、ブレークアップ、ボルドグフーシュも猛追。しかし、ジャスパレが完全に抜け出し、ボンド2番手を守り、ゴール前でシルヴァーが3番手に上がるも、ジャスティンパレス先頭でゴールイン!4歳馬ジャスティンパレスが3年ぶりの京都春天を制しました!



【天皇賞・春 全着順】
1着①ジャスティンパレス  3分16秒1
2着⑦ディープボンド     2馬身1/2
3着⑯シルヴァーソニック   1馬身
4着⑫ブレークアップ     1馬身1/4
5着⑭マテンロウレオ     クビ差
6着⑬ボルドグフーシュ
7着⑮エンドロール 
8着⑩サンレイポケット
9着⑪ディアスティマ 
10着⑨ヒュミドール 
11着⑥アスクビクターモア
12着④メロディーレーン 
13着⑤アイアンバローズ 
14着②ディープモンスター
15着⑧トーセンカンビーナ
中止⑰タイトルホルダー 
中止③アフリカンゴールド

【払戻金】
単勝 ① 430円
複勝 ① 160円  ⑦ 370円  ⑯ 400円
枠連 1⃣-4⃣ 3,610円
馬連 ①-⑦ 4,000円
馬単 ①-⑦ 5,990円
3連複 ①-⑦-⑯ 13,570円
3連単 ①-⑦-⑯ 65,060円
ワイド ①-⑦ 1,040円  ①-⑯ 1,000円  ⑦-⑯ 3,110円


3年ぶりの京都開催となった春の天皇賞は、2頭が競走を中止する波乱の展開の中、2番人気のジャスティンパレスが、2着に2馬身半差をつけての快勝で、GⅠ初制覇を果たしました。2着のディープボンドは「同一GⅠ3年連続2着」の珍記録を樹立。3着争いを制したシルヴァーソニックは、昨年の落馬の悪夢を少しは払拭できたんじゃないかと思います。3番人気のボルドグフーシュは6着、もう一頭の菊花賞馬・アスクビクターモアは11着と完敗。
圧倒的1番人気で連覇が期待されたタイトルホルダーは、2周目3コーナーの下りで馬体に故障を発症し、4コーナーで競走中止。レース後の検査で「右前肢跛行」と診断されました。前走の日経賞で8馬身差と圧勝し、春天でも横綱相撲が見られるかと思っていましたが、タイホが急ブレーキを起こした場面はとてもショックな気持ちになりました。こんなことが起きるなんて・・・。完治してまた戻ってほしいという思いもある一方で、ドゥラメンテまたはアドマイヤグルーヴの血を残すためにも種牡馬入りもあるでしょう。
このレースではアフリカンゴールドも心房細動で競走中止。平地GⅠで2頭も競走中止になったのは、1990年の桜花賞以来だそうで・・・。また、15着のトーセンカンビーナも左前浅屈腱不全断裂を発症しております。改装しても「淀の魔物」は健在です。

優勝したジャスティンパレスは、栗東・杉山晴紀厩舎所属で、父・ディープインパクト、母・パレスルーマー。重賞勝ちは神戸新聞杯、阪神大賞典に次いで3勝目。鞍上のクリストフ・ルメール騎手は、春の天皇賞で3勝目。先週のマイラーズカップ、前日の青葉賞でも勝っており、重賞3連勝と絶好調です。杉山調教師は天皇賞初勝利です。また、ディープインパクト産駒は今回の勝利でGⅠ71勝目を挙げ、サンデーサイレンスの持つGⅠ最多勝利の記録に並びました。
ジャスティンパレスは昨年のクラシックで皆勤賞を果たし、菊花賞では3着でした。前走の阪神大賞典では馬体重16キロ増やし、ボルドグフーシュとディープボンドを撃破。この日は序盤から中団を追走し、ラストの直線で抜け出して完勝。最後の走りっぷりは「これからの長距離界の主役は俺だ」と主張するかのようでした。もし宝塚記念に参戦するとなれば、ルメール騎手はイクイノックスに乗ると思うから、鮫島克駿騎手かミルコ・デムーロ騎手とのコンビになるでしょう。鮫島騎手のGⅠ勝利も見たいけどねぇ。今回のレースで故障した馬がいたので、ジャスパレに体調や脚に異常がないことを願いたいです。





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