サッカーの国際親善試合・キリンチャレンジカップ2014 日本代表VSホンジュラス代表戦が14日、愛知県の豊田スタジアムで行われました。来年1月のアジアカップに向けてテストを続けているアギーレJAPANですが、4試合で1勝2敗1分けと黒星が先行しています。今回は遠藤保仁、今野泰幸、内田篤人、長谷部誠らブラジルW杯組のメンバーを招集。アジア杯開幕まで残り2ヶ月、いよいよ本気モードに突入か?この日のホンジュラス戦は、前半からゴールラッシュとなりました!
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[日本代表]
GK 1 川島永嗣
DF 6 森重真人
DF 2 内田篤人
DF 22 吉田麻也
DF 3 酒井高徳
MF 7 遠藤保仁
MF 17 長谷部誠(Cap)
MF 10 香川真司
FW 9 岡崎慎司
FW 4 本田圭佑
FW 14 武藤嘉紀
この日は内田が右サイドバックに入り、左サイドバックは酒井高徳。長谷部と遠藤もスタメンに名を連ねた。FWは岡崎・本田・武藤の3人。
まず前半1分、武藤がペナルティエリア付近で岡崎に縦パス。受けた岡崎のシュートは相手DFに当たる。前半9分、左サイドのコーナーキックを遠藤が蹴り、二アサイドで岡崎が頭で落とし、ファーサイドで詰めていた吉田が頭で押し込みゴール。日本がセットプレーから先制点を挙げます。
前半19分、左サイドで高徳が香川とのワンツーから抜け出し、右サイドを駆け上がる武藤へパスを送る。武藤はダイレクトで本田にパスを出すも通らず。続く右CKのこぼれ球を長谷部がミドルシュートを放つも、左に外れる。ホンジュラスは23分、ゴール正面でのFKをM・フィゲロアが直接狙うも壁に直撃。さらにその直後、デルガドが中央から右足ミドルを打つもハズレ。前半36分にはガルシアが右サイドからシュートを打つもダメ。
追加点が欲しい日本は39分、中盤で香川が浮き球のパス→PA内に進入した内田が合わせられない。40分、中盤で長谷部がスライディングで相手ボールを奪い、そのボールが前線の本田に渡る。フリーで抜け出した本田は、ドリブル突破からGKと1対1となり、最後は冷静に左足で流し込み2点目。
本田のゴールで勢いに乗る日本は、42分に右サイドで本田が仕掛け、パスを受けた香川が左足を振り抜くも、シュートは左に外れてしまった…。前半44分、岡崎→高徳→本田とつなぎ、最後は遠藤がゴール正面の位置から右足一閃!ミドルシュートを豪快に決めて3点目!前半のうちに3ゴールを奪った日本、3-0で後半へ。
後半も日本の勢いは止まりません。後半1分、中盤で遠藤がパス→右サイドで本田が逆サイドへクロス→後半開始から投入された乾貴士が右足で合わせて4点目。乾はこれが代表初ゴール!後半4分、ホンジュラスが反撃のチャンスを迎え、ゴール前の混戦からガルシアがシュート。しかし、ゴール前で内田が防いだ。後半10分、左サイドの高徳のクロス→相手DFがクリア→こぼれ球を乾が左足シュートするも、ホンジュラスGK・エスコベルのファインセーブに阻まれる。
ホンジュラスは後半13分、自陣でのロングボールからロドリゲスがシュートまで持って行くもサイドネット。後半15分にはデルガドが右足ミドルシュートを放ったが、GK川島に弾かれた。
日本は後半18分、岡崎に代えて豊田陽平が投入される。すると後半24分、右サイドで本田がドリブルからクロス→PA内で香川が受けるも相手DFに囲まれてシュート打ち切れず転倒→こぼれ球を拾った豊田が押し込み5点目。豊田もこの試合で代表初得点!さらに5分後の後半29分、長谷部縦パス→香川→本田→香川→豊田のポストプレー→乾が流し込んでゴール。細かいパス回しで相手の守備を崩し、最後は乾のこの日2ゴール目で、日本が6-0と大きくリードを拡げた。
日本はさらに攻め続けます。後半34分、香川が自陣から右サイドへロングパスを出し、本田が右サイドを突破してグラウンダーのクロスを入れ、左サイドからゴール前に走りこんできた豊田が左足でシュートしたが、ホンジュラスGK・エスコベルに阻まれた…。後半40分には右サイドのFKを本田が左足で直接狙い、枠内に飛んだもののGKに防がれた。試合は6-0で日本がホンジュラスに圧勝しました。
アギーレ体制になってからは不完全燃焼な試合が続いていましたが、ようやく大満足ともいえる試合が見れました。前半9分の吉田選手の先制点からゴールラッシュが始まり、エース・本田選手のアギーレJAPAN初得点、代表復帰した遠藤選手の快心ミドルが飛び出しました。後半には乾選手の2得点、豊田選手のゴールが生まれ、6得点でホンジュラスを粉砕しました。それにしても得点がドバドバ出たのは久しぶりな感じがしますなあ。ザッケローニ前監督時代の中心メンバーが入ると、チーム力が全然違う。それに乾&豊田の「交代組」が結果を出したのも良かった点だと思います。
先制点を挙げた吉田選手は、フル代表では2011年9月の北朝鮮戦以来約3年2ヶ月ぶりの得点。ゴールを決めた後は、今月11日に第2子が生まれたというGK・西川周作といっしょに「ゆりかごダンス」を披露。仲間に祝福された西川選手は、後半36分に川島選手に代わって出場しております。
遠藤選手の3点目のミドル弾は痛烈でした。ゴール正面の位置から右足をダイレクトに振り抜き、ゴールネットを突き刺しました。ブラジルW杯以来の代表復帰戦で、「遠藤保仁ここにあり」を強くアピール。やっぱり日本代表には遠藤選手は必要です。
乾選手は後半開始から武藤選手に代わって出場し、わずか1分後にファーストタッチで代表初得点を決めました。本田選手のクロスをワンタッチで合わせるだけでした。後半29分にもゴールを挙げ、この日2得点と大活躍。アジアカップ代表入りも見えてきたか?豊田選手も代表5試合目にして初得点。アギーレ監督の期待に応え、試合後には監督に「ありがとうございます」と感謝の言葉を伝えました。
ホンジュラスに大勝したアギーレジャパン、次戦の11月18日は、大阪・ヤンマースタジアム長居でオーストラリア代表と対戦します。2014年の代表ラストマッチは、アジアカップの前哨戦でもあります。開催国の豪州を倒さないと、アジアカップ連覇は厳しいと思います。