ゆうしゃケン  小心翼翼・平々凡々

団塊世代の技術系サラリーマンだった。引退した今は妻と二人で平和な生活を願いつつ、趣味と独り言でストレス発散

健康器具

2006-09-20 20:49:36 | 平々凡々

 

 先週、通勤途中の川端でプチりんご(?)を見つけた。新しい発見だった

 

 私が通っているフィットネスクラブにまた怪しげなセールスマンが2名ほど来ている。もう2週間になるがマッサージ機を実演紹介しているのだ。クラブのお年寄り連中に声掛けて、無料でマッサージを体験させて、その効果を喧伝している。私から見れば、いんちき商法と思うのだが、そうとは思わない、何にでも興味を持つ小金持ちのお年寄りには絶好の暇つぶしに思えるらしい。

 

2年ほど前は、3週間ほど血液さらさらになる健康器具を実演していたやからが来ていた。クラブに承諾を得て場所を借りて実演していたのだろうけど、その時は自分は関係ないからと無視していた。妻から聞いた話だと思うけど、結局彼は、実演をたたむ頃には20万円以上のこのマシーンを何十台も売ったらしい。血液さらさら度を測定して、さらさらにするためのマイナスイオンなどの発生マシンに、我がクラブの老人たちはころっとだまされた(私はそう思っている)のだ。

 

なるほど、血液さらさら度を本当らしく測定して、さらさら度に効果ある施療をその場で実施した後に再測定してその効果を計測データとして見せれば、ころっと引っかかることだろうと容易に推定できる。

 

NHKでも「試して合点」で放送してたと思うが、この血液さらさら度測定は条件によってころりと変わる実に難しい測定であり、決定的な共通測定方法はまだ無いそうだ。私は、このような実演販売製品に疑惑的見方で接しているため、後悔した買い物経験は無いが、巷のお年寄りが、例えばシロアリ駆除や湿気対策などでいかがわしい修理業者に引っかかってる事例をみると、実に痛ましいと思う。このお年寄りたちは話し相手が欲しかっただけで、インチキ業者が何を言ってるのか理解していなかったんではないかと

 

今回、実演している商品は、マッサージ器である。枕のように首筋に添えたり、足を乗っける小さな可般タイプである。何がセールスポイントだろうとこそっと見てみると、なんとマイナスイオンを発生するのだそうだ。森林浴で浴びるマイナスイオンを手軽に、家庭で浴びることが出来る21世紀の画期的な製品らしい。

 

私は、メーカーの人間であり、かなりあくどい(?)こともしてきた。製品の立会い検査など、品質確認試験をお客さまの前で実施、証明することなどは業務の一環でもあった。ところが製品すべてで満足する結果をその日程に合わせて調整することが困難な時もあり、その時は、はっきりいえば、相手が素人なのでその人の力量を推察して、それなりの対策を取るのだ。これは大なり小なり、すべてのメーカーでの暗黙の了解事項でもあるし、お客さんの方でも余計な波風を立てない、という風習もあった。(もちろん、製品は欠陥品ではない。立会い検査の時に間に合わない場合のことで、正式に納入するまでは、きちんと品質は確保している。)

 

このように、計測データをそのまま信用することの危うさを知っているので、私は冷ややかな眼で見ているが、相手もその空気を感じるのか、それとも私の理知的な外観(笑)に恐れをなしてかどうかは知らないが、私に声がかかることは無い。(良く、私は高校の先生でしょうと間違われる。)

 

 ところで、彼らの言葉遣いを通りすがりに聞いてみると、ほとんどが大阪弁である。大阪弁はこのような商売に向いている言葉なんだろうな、と思う。早口で、冗談交じりにまくし立てると、九州のおばあさんは免疫が無いから引っかかるんだろうと思った。

 

  私も、京言葉に弱いんではないかとひそかに感じている。ケンさん、○○どすえ!とささやかれると、もう眼が見えなくなる感じがする! いいことだろうか?

 

コメント (20)
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