どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

言の葉の庭、鑑賞

2013年06月30日 16時41分55秒 | アニメ
もちろん"Blu-ray版"を購入。


新海誠作品を購入するのって初めてでもあります。

彼の作風は好き嫌いが際立つ感がありますけど、自分は好きですね(^_^)

基本一人で作り上げたデビュー作「ほしのこえ」から、本作まで一通り観ています。

やはりベストは「秒速5センチメートル」ですね(^_^)十代の青臭い恋愛全開で好きなんです。

前作「星を追う子ども」は、ジブリ臭くて、自分的にはダメでした(^_^;

これ観て、新海さん?そっち目指すの?って不安になりましたが(笑)、「言の葉の庭」のPVを一目見て、お~戻ってきた!と感じた次第。

この人はやはり、美しい絵と、ベタでも良いから純粋な恋愛モノが似合います。

で?観た感想ですが。

46分という短い尺に当初から不安を感じた通り、なんだか語り尽くせない、正直惜しい作品になっちゃったなと。

主人公の家族や学校の友達など、もう少し掘り下げるとか、広がりを出してくれれば、違った印象だったかも。

絵が濃密で、新海ワールド全開なので、一定の満足感が得られるだけに、ストーリーの深みが不足している気がしましたねぇ?。

逆に尺を半分程度にして、声優を使わず、イメージだけで構築し、観ている者の想像にお任せスタイルにしてしまった方が良かったかも?。

なんと言うか、キャラの描き込みが中途半端な感じなワケです。

絵はねぇ、拘ってますよねぇ?雨の降り方バリエとか、日本人ならではの情感豊かで美しい。

硬質な都会の風景と、緑であふれる公園のコントラストも凄いの一言。

それだけに人間ドラマとの差が際立ってる印象。マジメすぎるのかなぁ?。

新海さん、この路線で今後も突き進んでいただきたい。

でも味が出てくるにはもう少し時間が必要かも。40代になってくるとまた変わってくるかもしてません。

大人の恋愛を描くには、良い意味でのイヤらしさというスパイスが必要ですしね。大味でも許される十代の恋愛とは別次元なワケですから。

作風は全然違うけど、今敏のような作家性ある人として期待してます(^_^)

がんばれ!!