昨年くらいから気になっていた作品でしたが、ハードカバーに躊躇してまして(^_^;
それでもって最近、山田洋次さんによる同作映画化を知り、このタイミングで文庫版がリリースされたので、これは読んでみようと(^_^)
いや~面白そうな予感はしていたんですが、図星でしたねぇ?。
一言でいえば、「家政婦は見た」の昭和初期版なワケですけど、女中という存在が、あらためてどう言ったモノだったのかと実感できました。
私の母の実家には戦前~戦後を通じて、女中さんが存在していて、昔の話しをよく聞かされていて割りと身近でしたし、実際に会ったこともあるので、その人達がどんな心情で日々務めていたのか、ほんの少しでも判ったような気がしました。
それに作品の舞台となる、昭和初期から戦時中にいたるまでの世の中の空気感が克明に綴られていて、市井の人々が戦争に対して向き合い、感じていたのか、本当によく伝わってきます。
戦争を知らない私の世代から見ると、戦前・戦時中は灰色で暗く重いというイメージしかなかったのですが、実際はノンキだったし、戦争も他人事っぽいし、戦地との距離感が案外大きかったんだなぁと。
結果的には都市部を中心に大打撃を受け、多くの人々が罹災する訳ですが、それも実際には昭和19~20年の最後の一年(いや、人によっては数ヶ月にも満たない間の事)だったのかと。
逆に言うと、戦争の恐怖は正に知らない間にぬるま湯から突然熱湯で死ぬ茹でガエルの如きものかと、感じ取れました。
作者は、昭和初期も今現在も基本的には変わらないし、身近に危機が訪れるのは突然のことなのだと、暗に訴えている気もしました。
作品の大半は元女中だった人の述懐形式ですが、構成にトリッキーなところもあり、大変面白くサクサク読めました。
しかし、よく調べたもんだなぁ?と感心しきり?私と同世代なのにスゴイ!(^_^)
Amazonのユーザーレビューにもありましたが、「永遠の0」と併せて読むと、同時代の一般人と軍人の感じ方の差異も感じ取れて、より深みを感じられて良いです。
それでもって最近、山田洋次さんによる同作映画化を知り、このタイミングで文庫版がリリースされたので、これは読んでみようと(^_^)
いや~面白そうな予感はしていたんですが、図星でしたねぇ?。
一言でいえば、「家政婦は見た」の昭和初期版なワケですけど、女中という存在が、あらためてどう言ったモノだったのかと実感できました。
私の母の実家には戦前~戦後を通じて、女中さんが存在していて、昔の話しをよく聞かされていて割りと身近でしたし、実際に会ったこともあるので、その人達がどんな心情で日々務めていたのか、ほんの少しでも判ったような気がしました。
それに作品の舞台となる、昭和初期から戦時中にいたるまでの世の中の空気感が克明に綴られていて、市井の人々が戦争に対して向き合い、感じていたのか、本当によく伝わってきます。
戦争を知らない私の世代から見ると、戦前・戦時中は灰色で暗く重いというイメージしかなかったのですが、実際はノンキだったし、戦争も他人事っぽいし、戦地との距離感が案外大きかったんだなぁと。
結果的には都市部を中心に大打撃を受け、多くの人々が罹災する訳ですが、それも実際には昭和19~20年の最後の一年(いや、人によっては数ヶ月にも満たない間の事)だったのかと。
逆に言うと、戦争の恐怖は正に知らない間にぬるま湯から突然熱湯で死ぬ茹でガエルの如きものかと、感じ取れました。
作者は、昭和初期も今現在も基本的には変わらないし、身近に危機が訪れるのは突然のことなのだと、暗に訴えている気もしました。
作品の大半は元女中だった人の述懐形式ですが、構成にトリッキーなところもあり、大変面白くサクサク読めました。
しかし、よく調べたもんだなぁ?と感心しきり?私と同世代なのにスゴイ!(^_^)
Amazonのユーザーレビューにもありましたが、「永遠の0」と併せて読むと、同時代の一般人と軍人の感じ方の差異も感じ取れて、より深みを感じられて良いです。