どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

「残念」をテーマにした文化論

2014年06月09日 18時25分19秒 | 
一〇年代文化論 (星海社新書)」です。


俗に言う「〇〇年代」らしさとか文化は、その数年前から始まっているものだとの論旨で、この2010年代における若者文化や風俗は2007年ころ流行りだした物事を起源として展開しています。

そのキーワードは「残念」であるとし、全編にわたってこれでもかと大きな文字で「残念」を浮き彫りに(^_^;

こうなると本のタイトルは「残念文化論」とかにした方が良かったんじゃないかなぁと...。

この本は一時Perfumeファンの間で、大きく採り上げられているようだと話題になり、実際読んでみると約16ページもPerfumeについて書かれていて面白く読めました(^_^)「口パク」の理由とかね(諸説あるし、著者の言う事が全てという感じはしませんが...)。

Perfumeも2007年に「ポリリズム」でブレイクしたワケですし、無関係ではないんだけど、前後の「残念」というテーマからちょっと乖離というかマッチしていない感じがしました。口パク・オフの彼女たち・プロデューサーの中田ヤスタカ氏との関係なども「残念」とは違う方向ですしねぇ...。

Perfumeの後に、ももクロを採り上げてますが、そっちは素直に本のテーマに沿っている感じです。

雑誌ではPerfumeのインタビューとか目にしますけど、本のテーマとして丸々一冊ってあまりないので、他のPerfume論とか、これまでの歴史やTeam Perfumeの面々も織り交ぜたクロニクル的な一冊とか読んでみたいなぁ(^_^)