どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

この世界の片隅に、二人のすずさん

2016年12月19日 19時50分00秒 | アニメ
23日(金)から、来場者プレゼントとして第二弾オリジナルポストカードが配布されるそうです!

今度はサンタさんかよ!可愛いじゃねぇかよぅ(*´艸`*)

作品の冒頭、中島本町はクリスマスシーズンで、サンタも映ってるし納得じゃねぇ(^_^)

え〜先週末行ったばかりだし、どうしよう...(@o@;)

...とか思いつつ、とりあえず7回目鑑賞の予約をしてしまいました(^_^;

ところで...今回のアニメ映画化は原作の再現度もハンパなく忠実で話題になっております。

大きくカットされているエピソードもあるし、ところどころセリフも変えている...でもほとんど気にならない絶妙な完成度。

でも何回も観ていると、主人公・すずさんの人物像が微妙に違うことに気づいてきます。

原作者であるこうの史代さんは、映画を観た最初の印象が「すずさんが素直になっている」というものでした。

言うまでも無く、すずさんはこうのさんの分身であり、もし自分が戦前・戦中に生きていたら...とシミュレーションしながら描いていったんじゃないかと思うんですね。

作風からも、こうのさんってぱーっと明るい社交的な人ではなく、ネガティブで色々拗れている性格なんだなと(失礼...)。

ぼ〜っとしている事が多いと自他共に認めるすずさんですが、どちらかというと暗い表情をしている時が多い。

日々の家事労働に勤しみながらも、モヤモヤした気持ちで過ごしている。

こうのさんはすずさんに厳しく、時に強い逆風を浴びせかけます。

原作マンガだけが存在している時はこれらが魅力となり、共感しつつ読んでいた気がします。

一方アニメ映画化され、それに触れた瞬間から、とっても可愛い可愛いすずさんに(^_^;

いわゆる「萌えアニメ」に出てくるキャラではなく、本来の意味での「萌え」を強く感じてしまいました。

動くからこそ発する挙動と仕草、そしてのんちゃんの声が吹き込まれたことにより、存在感が強く増したすずさん。

片渕さんはとてもすずさんに対して、とても優しく寄り添い常に励ましている感じなんですね。

やはり女性作家の自己投影と、男性監督からの客観性の違いが大きいなぁと、観れば観るほど感じます。

それは良いとか悪いとかではなく、どう見るかの違いだと思うんです。

好みの問題とも言えるかな...。

ウチのカミサンも原作ファンですが、アニメ映画版を観てちょっとした違和感があるようでした。

その違和感は、そんなところにも起因しているのかもしれませんね。

私的には監督に知らず知らずのウチに共感し、すずさんが可愛くて仕方なくなってる...やはり自分は男だからなのかな...こんな風に感じるようになるなんて、マンガだけ読んでいるときは思いも寄りませんでした(^_^;

まぁ...すずさんの人物像を深く感じたければ原作マンガを読めばいいんだなと。

二人のすずさん...どっちも大好きです(^_^)