どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

機動戦士ガンダム THE ORIGIN 激突 ルウム会戦、鑑賞

2017年09月10日 18時35分00秒 | アニメ
MOVIXさいたま、一番大きいハコのシアター12にて。

でも、二週目だし、他の映画館での舞台挨拶が影響したのか?席の埋まり具合は4〜5割という感じ。

ロビーにはこれまで含めての全シリーズのポスターも掲示。


今回は原作マンガ13巻「ルウム編・前」あたりをアニメ化したというところ。

ネットで公開されている冒頭映像にも有るとおり、ルウム戦役における艦隊戦をタップリと描いていてとても見応えがありました。

ヤマトもそうですが、艦艇や戦闘機など、形が変わらないメカニック表現にCGはうってつけなんだなぁと思いますし、挙動も早すぎずゆっくりとした重さ表現をするようになってきていて、シリーズが進むほどに熟れを感じます(^_^)

シャアもますます凄みと貫禄が増してきて、3倍速いの秘密なんかも描き出し、リミッター解除されたザクに身体を慣らしていく様なんか、ちょっとグッとくるほどでした...(´д`)

今回大人っぽく成長したセイラさんを声優・藩めぐみさんがどう演じるかが気になりました。

藩さんの善し悪しよりも、やはりオリジナルの井上瑤さんのイメージが強くて、セイラさんがしゃべる度にイチイチ脳が井上さんの声を期待しちゃうんで困ってしまった(^_^;

これも今後のシリーズ...本編のリメイクで徐々に馴染んでいくしかないんでしょうね。やはり40年にも及ぶ擦り込みってなかなか拭えないんですよ。

でも驚く時に上げる「はあぁ..!」は「この世界の片隅に」のすみちゃんが出てきてなんか嬉しくなります。

そうそう、「この世界の片隅に」といえば、ブリティッシュ作戦において犠牲にされたコロニー・アイランド・イフィッシュの人間模様描写になんとなく影響を感じました。

安彦さんも「この世界の片隅に」を観ていて、インタビューで語っています。
何十億という人間が死んだという修羅場を描くんじゃなくて、こういう生活をしていた人が消えるんだよ、日常的な生活が消滅するんだっていう。その日常性の中に本当の怖さが潜むんですよね。それを片渕須直さんは非常によく描いていたし、こうの史代さんの原作も素晴らしいと思う。

コロニーの住人、ユウキとファン・リーの小さな物語は、原作マンガそのもので、「この世界の片隅に」から新たに引用したものではありませんが、その情感の込め方に、どこか共通のテイストを感じました。

情感といえば、安彦さんってハモンさんが大好きなんだなぁと(^_^;

ブリティッシュ作戦参加を拒絶して、クラブ・エデンに籠もって飲んだくれているラルの元に、腹心の部下コズンが別れの挨拶にくる...ここは原作通りなんですが、その後にアニメ版は足し付けをしていました。

コズンが去った後に、入れ替わるようにタチが現れ、ラルに危険が迫っていることをハモンに知らせ、続けて秘密警察みたいな男たちがラル逮捕にやってくる...というもの。

ハモンは男たちを一喝し、引き上げさせた後...なんだかやるせない気持ちになり、ピアノで弾き語りをはじめるんです。1番歌ってフェードアウトかな?と思ったら2番までタップリと歌い、傍らで聞き惚れるタチが酒を飲み始めたりするという情感こめた濃い演出...。

クドイなぁ(^_^;...と思うくらい尺を長く使って描いてましたけど、これを観ていて、あぁこれって「紅の豚」のマダム・ジーナなんだなって思いました。

宮崎駿さんが若かりしき頃の想いをこめた象徴が「紅の豚」と言われていますし、ジーナの声を担当した加藤登紀子さんはエンディングで「時には昔の話を」を添えています。

70年安保世代でバリバリの学生運動家だった安彦さんの想いも同じようにハモンに反映させているように感じましたね。

ただ...ちょっとね...感情的過ぎちゃってて、どこか前後と浮いている感もあって長〜く感じちゃった(^_^;

まぁ...そんなこんなで、いろいろと天こ盛りの盛りだくさんで見応えタップリな84分でした!

来年5月(あぁ...まだまだ先...(´д`))の「誕生 赤い彗星」も楽しみです(^_^)



オマケというか、ガンダムと関係ないですが、さいたまスーパーアリーナでは星野源さんのライブをやってたんですね。

帰りがけにアリーナの前で、大ヒットとなった「恋」のMVで来ていた衣装が展示されていました(^_^)

イレブンプレイさんのも脇を固めて良い感じでした(*^o^*)



9月9日(土)のつぶやき

2017年09月10日 05時42分52秒 | 日記