どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

坂の上の雲、あらためて...

2020年01月05日 18時35分00秒 | DVD・Blu-ray
なんとなく年末年始になるとラックから取り出して観たくなるドラマシリーズなんです(^_^)

日露戦争における陸軍と海軍の死闘を描いた第3部(4話分)のみなんですが...8年も前の作品とは思えない...本当に正直な感想ですし、よくこんなハイクオリティな作品作れたよなぁ...としか言葉がでません。

陸軍の秋山好古、海軍の秋山真之の兄弟、そして文化人として秋山兄弟と同郷の正岡子規らを軸とした群像劇としても良く出来ていますし、陸海とも戦闘シーンが一つも安っぽくない。それどころか映画を含めて未だにこれを越えた作品とお目に掛かっていないと断言できるほどです。

人間と戦争をテーマとして実にバランスも良いですし、現時点で映画館で上映しても遜色ないと思います(...というか大きなスクリーンと極音環境で観てみたい(´д`))。

大河ドラマとしても構想されていたようですが、最終的には衛星放送で、どこかコソコソっと放送していた感もあって、なんか不遇な扱いもされていて可哀想な作品でもあります。

テーマも内容も違うけど、昨年の大河「いだてん」でちょっと払拭された感もありましたが、世の中的にはあまり受け入れられていたとも思えず...。

明治期のドラマをもっと取り上げて良いと個人的には思うけど、時代的にイケイケな時期ですし、原作者・司馬遼太郎さんの「戦争賛美につながる」懸念があって、どうしても壁になっているとも。

難しいテーマではありますが、今後もチャレンジしていってほしい時代だなと改めて思った次第。