ユジク阿佐ヶ谷で「東映動画まつり 2020」と題された企画上映、1月26日(日)の「
わんわん忠臣蔵」と「
わんぱく王子の大蛇退治」に引き続き、未見の2作品も鑑賞できました(*^o^*)
まずは「少年猿飛佐助」ですが、「白蛇伝」の翌年1959(昭和34)年の作品。デジタルリマスター版の上映はここユジク阿佐ヶ谷が東京初だそうです(^_^)
これもまともに観た記憶が無く、ちゃんと鑑賞したのは初めてになります。客層は中高年層で、7割ほど男性という感じ。客席は7〜8割埋まってたかな。
日本初のシネスコサイズということで、横に広がった画面をどう効果的に使うかが試行錯誤したんだろうなと感じられるシーンが多々ありました。戦う者同士を左右に配置したり、曲がりくねった道を端から端へと歩かせたりと意識的に。
そのせいか、映画と言うよりも舞台演劇のような印象でした。テーマも時代劇だし、キャラクターデザインも歌舞伎や新国劇を想起させ、アニメ映画というよりも動く絵物語という作風です。
「白蛇伝」と同様に、忍術によりいろんな物に変化(へんげ)するエフェクトはグニョグニョと形が変わるモーフィングを多用し、時代性を感じましたね。
マルチプレーンを活用しているのもこの時代ならではで、多層に重なった背景やキャラが主に横移動して展開していく。
今の視点からだとストーリーはやや平板で単調、何度か意識を失ってしまった(^_^;
でも映画館のスクリーンで体感したいと思っていた作品の一つですので、満足感は大きいです(^_^)
引き続いて「長靴をはいた猫」を鑑賞。
客席は9割、客層は中高年層が多いものの幼稚園か小学生の子供連れもチラホラいて、コミカルなシーンでは楽しそうな笑い声も上げていました(^_^)
本作もデジタルリマスター版は東京初上映だそうです。
1969(昭和44)年の作品で、「少年猿飛佐助」から10年経ってのものだけにスタッフの充実振りと洗練さに大きな進化を感じてしまいました。
前作が「太陽の王子ホルスの大冒険」という重い作風だけに、思いっきり羽を伸ばして、作り手も楽しんでいるのがスクリーンから伝わってくるようで(*^o^*)
個人的にはテレビ画面で何度も観てますが、やはり映画館のスクリーンで観ると迫力が違って、魔王ルシファが魔法を使って巨大な象に化けたりするシーンは凄かったし、ラストの魔城崩壊もダイナミックの度合いがまるで違ってみえた...。
やはり映画作品は映画館で観てこそ、本領発揮するもんだなぁとツクヅク感じさせられます。
ローザ姫も美しく、可愛い...やはりヒルダの面影が残っていて、とても良いんです(*^o^*)
という感じで2作品とも、それぞれ満足しての鑑賞でしたが、画質的には4Kデジタルリマスターの深みや色彩の美しさに比べて今一歩で、レンジの狭さや時折白飛びっぽくなるのが残念でしたね。今後は順次4Kデジタルリマスター化していってほしいですし、個人的には「どうぶつ宝島」も是非やってほしいと思っています(^_^)
ロビーには先日の
トークショーを記念しての小田部羊一さんのサイン入りポスターも展示されていました。
小田部さんの描く絵のような丸みのある肉筆が良い感じですね(*^o^*)
ギリギリ滑り込みでしたが上映期間になんとか映画館初鑑賞の4作品に触れる事ができて良かったなぁと思ってます\(^o^)/