私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

早春の装い、梅の染め帯

2015年02月11日 | 着物の楽しみ

♪春は名のみの風の寒さや
谷の鶯 歌は思えど
時にあらずと 声も立てず
時にあらずと 声も立てず

♪氷解け去り葦は角ぐむ
さては何ぞと思うあやにく
今日も昨日も雪の空
今日も昨日も雪の空

♪春と聞かねば知らでありしを
聞けば急がるる胸の思いを
いかにせよとのこの頃か
いかにせよとのこの頃か

~ * ~ * ~

春って聞かなければ、知らないでいたのに
聞いたばかりに、春を待ち急いでしまう
毎日毎日雪の空
春を待ちわびるこの胸の思いを
どうしたらいいのでしょうか、、

~ * ~ * ~

本当にこの早春賦の歌詞のような毎日ですが
せめて着るものに春を託してみたいと思います。

この一揃いは、紬の着物と縮緬地に梅を染めた帯です。
「染めの着物に織りの帯」「織りの着物に染めの帯」とよく言われますので
その基本に沿った合わせ方をしてみました。

着物の色がおとなしいので、帯揚げと帯締めを赤色で揃えて、
明るく、くっきりとさせ、帯回りを華やかにしてみました。
外は寒くとも、心は春、そんな装いで春を待ちたいですね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする