昨年のこと、あるお店で、注文を取りに来た店員さんが
「しばらくお待ち下さい」と言ってお茶の入った湯呑を置いていった。
料理を待つ間に、夫はその湯呑をしげしげと眺めながら
「俺にはどれもないな」とつぶやいた。
その湯呑には「日常五心」と中央に書いてあって、その両脇に
日常で心がけるべき五つの事柄が書かれていた。
それは何かと言うと
1に「有難う」と言う感謝の心
「しばらくお待ち下さい」と言ってお茶の入った湯呑を置いていった。
料理を待つ間に、夫はその湯呑をしげしげと眺めながら
「俺にはどれもないな」とつぶやいた。
その湯呑には「日常五心」と中央に書いてあって、その両脇に
日常で心がけるべき五つの事柄が書かれていた。
それは何かと言うと
1に「有難う」と言う感謝の心
2に「すみません」と言う反省の心
3に「おかげ様」と言う謙虚な心
4に「私がします」と言う奉仕の心
5に「はい」と言う素直な心
ということだった。
そうですか、、お分かりでしたか、、
そこで夫は、この湯呑を手元に置いて日々眺め、自分を戒めたいということで
熱心に店主に頼んで、とうとう頂いてきたのである。
そして私に「これが出来ていない時に、その言葉を俺に向けてくれ」と言った。
それはいいねえ!そうしましょう!
そして、何回か実行してみたが、笑ってごまかされた。
まあ、本人がそう言っても分かっていますよ。
本当は「有難う」も「すみません」も「おかげ様」も心にあって
言いたいけれど、シャイだからその言葉が出ないだけ。
「私がします」と本当はしたいけど、謙虚すぎて出来ないだけ。
そして「はい」と素直に言えないのは、考えすぎてしまうから。
傍にいる私が分かっているんだから、いいんじゃないの。
そのままで。