私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

倉敷川ゆらり舟流し

2015年07月05日 | 旅の楽しみ
倉敷は水と緑と白壁に囲まれた美しい町
歴史と文化の香りを放つ町

この町は偶然に出来たものではなく「文化なくして経済の発展はない」との
大原孫三郎氏の哲学をもって、その志を受け継いだ人々が守り育てた町



中橋から船着き場を見る・突き当たりは高砂橋

美観地区を貫く倉敷川は、かつては物資を積んだ舟の往来で賑わったそうです。
今では、両岸の景色を眺めながら、当時の風情を楽しめる舟流しが往来しています。

倉敷には何度も来ていますが、この舟流しは初めての経験です。
今回は、往復20分の舟遊びを楽しんでみることにしました。



向こうに見えるのは舟着き場

ここから出発しーー中橋の下をくぐりーー大原邸前の今橋で折り返しーー
ーー再び中橋の下をくぐりーー白壁通り近くの高砂橋まで進みーー
ーーそこで折り返し船着き場に戻ります。


~ この中橋の下をくぐります ~



小豆島から運ばれた一枚石の橋げたです。
舟が下をくぐれるようにアーチ型になっています。
こんな大きな石を切り出すのも運ぶのも大変だったろうと
当時の人の苦労が偲ばれます。


~ 中橋の下をくぐっています ~



向こうの突き当たりは、大原邸前の今橋です。


~ 中橋をくぐると左上に倉敷館が見えます ~



この倉敷館は、美観地区のほぼ中央にあり、観光案内所及び休憩所になっています。
中には自動販売機、トイレもある快適な空間で、各種観光案内のパンフレットもあり
ゆっくりとここで散策計画を練るのもいいかも知れません。


~ 今橋が見えてきました ~



右上に見えるのは大原邸、左上が大原美術館です。

今橋の橋げたは丸く半円形に造られています。
この影が水に映ると「満月」になるようデザインされたとのこと、
こんな説明も船頭さんがしてくれて、
ただの舟遊びに終わらないところがいいですね。


~ ここで方向転換します今橋から中橋へ戻ります ~



左上に見えるのは老舗の料理店や旅館です。
こうして舟に乗っていると、陸の観光客からの良い被写体になります。
こちらも楽しみ、あちらも楽しむ、そんな舟流しです。


~ 倉敷館の前、中橋を再びくぐります ~



この中橋には人力車が人待ちをしています。
他にもいるらしく、船頭さんが「どこそこの人力車は高い、、」などなど、
ちょっとお得な情報も教えてくれます。「うむ、うむ、なるほど、、」


~ 倉敷館の脇を通って ~



倉敷館は大正6年に倉敷町役場として建てられた洋館風の建物です。
現在は観光案内所と休憩所として利用されています。


~ 民芸館の前を通り~



こちらは世界で使われていた日用品を展示している博物館です。
この舟流しと共に、この民芸館を訪れるのが今回の目的でもあります。
もとは庄屋さんの持ち物で、土蔵三棟を改装したそうです。


~ ここで折り返して帰路につく、郷土玩具館、民芸館を見ながら ~



左上の道沿いには「星野仙一記念館」、「郷土玩具館」、「民芸館」等
見学するところがずらりと並んでいます。


~ 船着き場近く、向こうに考古館の白壁が見える ~



舟着き場近くまで戻ってきました。
同乗の若いカップルは和歌山からの方でした。
ひとしきり、先日亡くなった「たま駅長」の話で盛り上がり
旅は道ずれの出会いをひととき楽しみました。


~倉敷館の全体が美しく見られます ~





~ 帰って来ました ~



ゆらりゆらりと進む舟は、時間を忘れてのんびりとさせてくれます。
六人乗りですから一度にたくさん乗れません。
連休には昼までにチケットが売り切れてしまうそうです。

※チケットは倉敷館で500円で販売しています。
9時半から30分毎の運行で、最終運行は17時。
12月~2月は土・日・祝日のみの運行。

これで今回の倉敷散歩の、目的の一つを果たしました。
明日は目的の二つ目、民芸館を訪れてみたいと思います。
コメント (2)
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