「お母さん、長崎のお土産は何がいい?やっぱりカステラ?」
「そうやねえ、、カステラもいいねえ、、だけど、長崎ならやっぱりギヤマンだわ!」
「えーっ、、ギヤマンて何?」
「ギヤマンてガラスのことよ、長崎はガラスが初めて伝わったところなんよ」
「だから、小さい物でいいから、何かガラス製品買って来てね」
「どんな物がいいの?」
「そうやねえ、、お醤油入れるのがいいかな」
「分かった!おしょうゆ差しやね」
~ ~
そんな会話をして長女を送り出し、
彼女が留守の間、今頃どこかな?何してるかな?
いろいろ考えながら過ごしていた。
そして数日後、元気に帰って来て
「はい!お母さん!お土産やで!」
「わあ!かわいい!素敵やねえ、、いいの見つけたねえ、、有難う♪」
長女の満足そうな顔が光っていた。
~ ~
中学生の小さなお財布から、このお醤油差しを買うのは結構な痛手だっただろうに、
そして、集団移動の中で、もっと自分の買い物に時間を使いたかっただろうに、、
そんな中で選んで買ってきてくれたということに、私は涙が出る思いだった。
それからもう何十年と毎日食卓で眺めて暮らしている。
もうこの醤油差しは、私にとって娘そのものなのである。
レトロモダン神戸市立博物館とギヤマン展
「そうやねえ、、カステラもいいねえ、、だけど、長崎ならやっぱりギヤマンだわ!」
「えーっ、、ギヤマンて何?」
「ギヤマンてガラスのことよ、長崎はガラスが初めて伝わったところなんよ」
「だから、小さい物でいいから、何かガラス製品買って来てね」
「どんな物がいいの?」
「そうやねえ、、お醤油入れるのがいいかな」
「分かった!おしょうゆ差しやね」
~ ~
そんな会話をして長女を送り出し、
彼女が留守の間、今頃どこかな?何してるかな?
いろいろ考えながら過ごしていた。
そして数日後、元気に帰って来て
「はい!お母さん!お土産やで!」
「わあ!かわいい!素敵やねえ、、いいの見つけたねえ、、有難う♪」
長女の満足そうな顔が光っていた。
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中学生の小さなお財布から、このお醤油差しを買うのは結構な痛手だっただろうに、
そして、集団移動の中で、もっと自分の買い物に時間を使いたかっただろうに、、
そんな中で選んで買ってきてくれたということに、私は涙が出る思いだった。
それからもう何十年と毎日食卓で眺めて暮らしている。
もうこの醤油差しは、私にとって娘そのものなのである。
レトロモダン神戸市立博物館とギヤマン展