私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

♪~キリギリスはいらんかんね~♪ 日本人は虫の音愛でる民族

2020年09月02日 | 虫のお話

古くから日本人は虫の音を愛でてきました。
これは欧米にはない独特の文化のようです。
虫の鳴き声を「虫の音」=むしの「ね」とするのは、
虫の鳴き声を、
ただ単に「物理的に聞こえてくる音」=「おと」ではなく
「心に響く音」としてとらえているんですね。
美しい感性ですね~♪






また、
日本人の場合は、虫の音は単独でも楽しみますが、
いろんな虫が複数鳴きあっている場合でも、
「虫時雨」=「むししぐれ」と風流な呼び名をつけて、
それさえも、季節を感じて楽しんでいます。
ただ「やかましい音」というわけではないんですね。






このキリギリスはメス。
お尻に長い棒のような産卵管がついています。
なかなかきれいなメスです。

メスは鳴かないので、ネットでの売値は160円、オスは300円、
因みにコオロギは130円、スズムシは430円の
値がつけられていました。

* * *

江戸時代からあった虫売りは、今ではネットでの
販売と大きく姿を変えました。
夏休みには子供たちは虫取りに精を出したものです。
友達同士でカブトムシの大きさを競ったりしましたね。

もう少しすると鈴虫の澄んだ鳴き声も聞こえて来ます。
しみじみと日本人であることを認識する虫の音です。



コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする