ホテルマルゲリータをチェックアウトし、頭ケ島天主堂に向かいます。
昨日来た道を南下し、上五島では青方と並ぶ大きな市街の有川から東に進み、赤い頭ケ島大橋を越え頭が島に入ります。
高台の道から、細い曲がりくねった道を一気に下ると小さな集落にたどり着きます。
頭ケ島はもともと無人島でしたが、江戸時代末期にキリシタンが迫害をのがれ住み着いたとのことです。
頭が島天主堂は日本では珍しい石造りで、国指定の重要文化財であるとともに、世界遺産候補の教会でもあります。
駐車場からきれいに整備された参道を進むと、姿を現します。
古代遺跡を思わせる姿です。
重厚な外観に比べて、白と水色の明るい内装で、木彫りの花の飾りが清楚な感じです。
祭壇向かって左側のヨゼフが、やさしく語り掛けてきてくれました。
教会の内部で無人販売されていた絵はがきセットです。上五島全教会のスタンプラリー大師がついています。全教会の写真がないのが残念ですが、資料としても役立つ、よい企画だと思います。
頭ケ島天主堂から海に向かっていくと、キリシタン墓地があります。
どのお墓にも花が添えられていましたが、お彼岸が近いから?キリスト教にお彼岸は関係ない?
そして、キリシタン墓地のそばには白浜遺跡があります。
縄文時代の人骨が発見されたところで、中央とか地方の概念がなかった縄文時代には住みやすい場所だったということでしょう。
島に守られた入江は、穏やかで美しいです。
頭ケ島から有川に戻り、「五島うどんの里」にやってきました。
ここの観光物産センターで買い物をします。
まずは五島うどん。細麺でしっかりした腰が特徴です。
乾麺と、あごだしスープ付半生麺の二種類を購入しました。
あおさのりとうどん用。あごだしスープ。
そして、五島名物かんころ餅。おみやげにするには結構重いです。
今日は、島の南端にある奈良尾港を13時35分に出港するフェリーで長崎に戻ることになっています。
有川でおみやげを買った後、奈良尾に向かい移動します。
途中、中の浦教会に立ち寄りました。
静かな入り江に建つ、二層の屋根が美しい教会です。
横には花畑があります。内部は、白壁に大きな赤い椿の装飾がきれいで、まるでメルヘンの世界のようです。が、ここも明治初期に激しい迫害が加えられた場所とのことです。
教会の入り口のステンドグラス越しに花畑と入り江を。外の風景が見えるようになっているのは珍しいのではないでしょうか。
とても穏やかな中の浦教会を後に、奈良尾港に向かいます。
<その3に続く>