「スノーホワイト」とは全く違う、
ポップでギャグ満載な「白雪姫」!
「白雪姫と鏡の女王」67点★★★☆
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ある王国の女王(ジュリア・ロバーツ)は
超・自己チューなわがまま女性。
夫である王を亡くした今、
散財の限りを尽くし、国は破産状態。
しかも
自分より若くてカワイイ義理の娘・白雪姫(リリー・コリンズ)が
「チョーむかつく」ので
城に閉じ込めている。
だが、そんなことでめげる白雪姫ではない。
こっそり城の外に出た彼女は
森で青年に出会い、彼を助けてやる。
しばらくして、城に青年がやってきた。
彼は隣国の王子(アーミー・ハマー)だったのだ。
女王は年の差もなんのその、
彼をモノにしようと策を練るのだが――?!
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「落下の王国」「インモータルズ」の鬼才
ターセム・シン監督が、ジュリア・ロバーツで撮った白雪姫。
ターセム世界にしては、意外にもポップでキュート。
ギャグとジョーク満載のファンタジーになってます。
物語の大筋は、特に変更もなく
でも
ジュリア・ロバーツがやると悪役王妃も
やっぱりチャーミングになっちゃうんだな。
フィル・コリンズの娘、リリー・コリンズが
なかなかに可憐な白雪姫を演じてます。
さすがに歌もうまい。
まゆげの太さも込みで
「アメリ」のカラーに似てる気がしました。
お話は、まあ軽めでさほどではないんだけど、
やはり美術と衣装が素晴らしい。
「ザ・セル」から、彼の世界観を支えてきた
石岡瑛子氏との最後のコンビ作でもありますからね。
今回は
どこかハンドメイドチックで、
布のたふたふ感や、刺繍のチクチク感など
“手仕事”のよさを感じる温かみがいい。
クラフト感のあるモノ、映像が好きな人には
たまらないはずです。
特に舞踏会での衣装は必見!
★9/14(金)から全国で公開。
「白雪姫と鏡の女王」公式サイト