タイトルは
“文豪”って意味です。
「BUNGO~ささやかな欲望~」69点★★★☆
宮澤賢治、永井荷風、坂口安吾など、
文豪たちの6本の短編小説を、
山下淳弘監督ら6人の監督が
それぞれ30分ほどの作品にしたオムニバス映画。
「注文の多い料理店」
「乳房」
「人妻」の3本が「見つめられる淑女たち」編(計95分)として、
「鮨」
「握った手」
「幸福の彼方」の3本が「告白する紳士達」編(計108分)として
それぞれ上映されるそうです。
まあ正直、宮澤賢治以外の話は読んだことないんですが
(ダメだな~苦笑)
ゆえに勉強にもなったし
いずれも映像のトーンが美しく、
けっこう味がある。
「注文の~」は脚色がユニークすぎ、
「握った手」もピンとこなかったけど
あとはどれもよかったな。
オムニバスでこの確率なら合格点ではないでしょうか。
キャストが石原さとみや橋本愛、山田孝之に成海璃子などなど
豪華なのも見どころだし、
時代が昭和ということもあるのでしょう
使われる言葉の美しさや、
あけっぴろげでない、仄かなエロスがいいんですな。
特に「乳房」とリリー・フランキー×橋本愛の「鮨」が好きでした。
谷村美月の「人妻」もコミカルでいい。
「幸福の彼方」は鎌田敏夫氏の脚本がやっぱり見事。
それにモデル出身の波瑠という女優さんがよかった。
彼女は中村義洋監督の新作「みなさん、さようなら」(1月公開)にも出てる。
注目ですな。
★9/29(土)から角川シネマ有楽町ほか全国順次公開。
「BUNGO~ささやかな欲望~」公式サイト