ジェレミー・レナーはがんばっている。
彼は悪くない。
「ボーン・レガシー」58点★★☆
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CIAが作り上げた最強の暗殺者ジェイソン・ボーン(マット・デイモン)。
だが、暗殺者は彼だけではなかった。
ボーンをしのぐ“最高傑作”である
アーロン・クロス(ジェレミー・レナー)は
CIAによる人格・肉体改造計画で作り上げられた人間兵器。
任務に備えて、
一人黙々と訓練を積んでいる彼だが
しかし最近、組織の何かがおかしいと感じていた。
そんなとき、事件が起こる。
アーロンの体調を管理しているマルタ博士(レイチェル・ワイズ)の勤務先で、
無差別の銃乱射事件が起こったのだ――!
辛くも生き延びたマルタだが、
しかしさらなる危険が彼女に迫り――。
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ボーンと同じ人間兵器が、
ボーンと同じ時期に、別の動きをしてたという
アナザーストーリー的な展開す。
アクション重視というより
人の心を人為的に操作する薬とか、
正義なはずの権力の暴走の怖さなんかを描いています。
なんですが、
まず話がちゃんと動き出すまでが長い!
さらにボーンに引きずられすぎ!
出演しない人を「ボーンを探せ!」的に、
あちこちに散りばめて盛り上げてもなあ。
これじゃ悪いパターンの「ボーン、部活やめるってよ」だよ(苦笑)。
監督のトニー・ギルロイ氏は
ボーン三部作の脚本を書いてきた人。
初監督作でG・クルーニー主演の「フィクサー」は好きだったけど、
ジュリア・ロバーツの「ディプリシティ~スパイはスパイに嘘をつく~」は
よくわかんなかったし、
ちょっと、とっちらかりがちなのかなア。
そもそも大ヒットシリーズの繋げ方として、
無理があるようにも思えました。
ジェレミー・レナーには何の落ち度もありゃしませんが、
不在のマット・デイモンの影の大きさを
あっさり許してしまう、その扱いが気の毒でした。
がんばれジェレミー!
★9/28(金)から全国で公開。
「ボーン・レガシー」公式サイト