ひねってるようで、直球なタイトル(笑)

「人生、いろどり」69点★★★☆





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徳島県・上勝町。


四国のなかでも人口が少なく
どん底にあえぐこの町で
ミカン農家の薫(吉行和子)や、唯一の雑貨店を営む花恵(富司純子)らは
細々と暮らしていた。


そんな町をなんとかしたいと考える農協職員の江田(平岡祐太)は、
繁華街の居酒屋で、ある光景を目撃する。
それは料理のいろどりに添えられた葉っぱを
「カワイイ



「――これだ!」


江田は山々にいくらでもある
葉っぱを売ろうと提案するが――?!

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葉っぱ

徳島県のある町の実話に基づく物語。

有名な話で知ってる人も多いだろうし、
どちらかというと興味があるのは
「どうやって成功したの?」というサクセス話

そういう方向かなあと思ったんですが、
あまりそっち系ではなく
田舎で女性がなにかを始めようとするときの
大変さに焦点が当てられていて



意外性もあり、いいと思いました。

暴君夫(といっても田舎の農家じゃ、こんなのは当たり前だろう。笑)役の藤竜也氏が
憎めず、でも女性たちを威圧する役で
スパイス効いてるし。

それにしても
最近は「道の駅」や「直売所」でヒット商品を生み出したり、と
農家の女性が活躍する話も聞くようになったけど

この映画を見ると、ホントに大変だったんだなと思う。
なにせ自分の通帳も持ってないんですからねえ。

また中心となる三人の女性(吉行和子、富司純子、中尾ミエ)に、
それぞれ共感できそうな境遇があるのもいい。
特に吉行和子さん、
相当なメークダウンで頑張ってました。


ただ、
ビニールハウスが火事になったり

ダンナの新事業がポシャったり

おおかた予想通りなのは残念だった。
タイトルと同じく、
お話にもうちょっと練りが必要だったで賞。
★9/15(土)からシネスイッチ銀座ほか全国で公開。
「人生、いろどり」公式サイト