いやはや
こんなにおもしろいとは思わなんだ~。


「ハンガー・ゲーム」75点★★★★




**************************
北米のある独裁国家。
ここでは毎年、国の12の地区から
12~18歳の男女がクジ引きで“プレイヤー”


最後の一人になるまで強制的に殺し合いをさせられるという
「ハンガー・ゲーム」が行われていた。

そして今年もやってきた「ハンガー・ゲーム」の季節。
少女カットニス(ジェニファー・ローレンス)は、
12歳の妹の身代わりとして
この死のゲームに自ら参加することになる。


果たして彼女を待ち受ける試練とは――?!

**************************
日本人なら誰でも
「バトル・ロワイアル」を想起しそうな話。

より大がかりになった
えげつない殺人ゲーム話かと思いきや、
これが
予想に反してグイグイ引き込まれて面白かった!


「バトル~」とは全然違って
過剰に残忍な血みどろ描写もなく、
倫理観もわきに置けるほど、
架空の世界に没頭する楽しさを久々に体感しました。



このゲームの模様は全国民にテレビ中継されていて、
プレーヤーとして選出されたカットニスは
ゲームがスタートするまでのプロセスや
観客へのアピール


そのためのプロデュースなどの過程を経験する。
その部分が深く描かれているのもいいし、
観ている我々が、まんまその視聴者になっているという
からくりがあり

眉をひそめながら、でも結局若者たちの生き死を
食い入るように観ている我々も共犯者なんだよ、という皮肉にハッとさせられる。

それになんといっても
ヒロイン、ジェニファー・ローレンスの魅力の勝利ですね。

10代にして天性の母性というか
おかんらしさを持っていた彼女ですが
本作ではその肝っ玉ぶりをさらに増幅させていて、
そんな彼女がサバイバルする姿は
もう応援したくなるでしょ!(笑)


ムスッと顔がここまでキュートな女優もそういませんわ。
でももう22歳なのね?意外だわ~

とにかく。
いい歳して、なんだか中学生のように
ファンタジー文学に夢中にさせてくれる作品。


確かに『ハリー・ポッタ-』を追うヒット小説というのもよくわかります。
お試しあれ。

★9/29(土)から全国で公開。
「ハンガー・ゲーム」公式サイト