こんばんは、ソウダです。
皆さんは「珈琲党」ですか、それとも「紅茶党」ですか。
(もっぱら「日本茶党」という方もいらっしゃるかもしれませんが…)
私はどのお茶も、毎日ほどほどに楽しんでいます。
さて、今日は「紅茶と母」のことを書きたいと思います。
18年前に亡くなった私の母は、大正2年生まれで、
小学校を出ると直ぐに電話局(今のNTT)に電話交換手として就職。
「電話局のトイレは水洗でね...私は紫の袴で毎日通ったのよ」と母。
母の生活ぶりは当時としては、かなりハイカラだったようです。
その母は大の紅茶好き。それも決まって「ミルクティー」。
私が小学校の頃の日曜日のお昼のメニューはいつも、
「食パン、りんご、ミルクティー」だったような気がします。
(今考えると食べ盛りの子供のお昼としては、栄養が足りません…ね)
母は、歳をとって父も亡くなり、独り暮らしをするようになっても
相変わらず、昼食は、(ハムや野菜が加わってはいましたが、)
「パン、りんご、ミルクティー」が定番でした。
時々母を訪ねると、必ずミルクティーを出してくれました。
ある日の事。母が紅茶に砂糖を入れるかどうかと訊くので
「お母さん、私は健康の為に砂糖はいらないから」と応えました。
母が「どうぞ」と優しい香りの温かいミルクティーを出してくれました。
「いただきます」と一口飲むと、甘いのです。
「砂糖は入れないでって言ったのに、何で入れるのよ!」と母を睨みつける私。
「そのほうがおいしいかと思って…」とバツが悪そうに口ごもる母...
「今度から絶対入れないでよ!」とプンプンしている私。
私は紅茶を飲むとよくこのシーンを思い出します。
若気の至り、思いやりのない娘でした...
何であの時、
「おいしいね、でもダイエットの為だから、今度から入れないでね」と
笑って、優しく言えなかったのだろう?
年老いた母に悲しい思いをさせてしまったと、後悔の念でいっぱいです。
私はこのところ、毎朝起きるとすぐ、温かいミルクティーを一杯飲みます。
母のように、少々砂糖を入れて~
(ほんのり甘くて美味しい...)
「お母さんゴメンね」と心の中で呟きながら...