演劇やまと塾公式ブログ

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紅茶の思い出

2012年01月18日 23時41分10秒 | Weblog

 こんばんは、ソウダです。

 

皆さんは「珈琲党」ですか、それとも「紅茶党」ですか。

(もっぱら「日本茶党」という方もいらっしゃるかもしれませんが…)

私はどのお茶も、毎日ほどほどに楽しんでいます。

 

さて、今日は「紅茶と母」のことを書きたいと思います。

 

18年前に亡くなった私の母は、大正2年生まれで、

小学校を出ると直ぐに電話局(今のNTT)に電話交換手として就職。

「電話局のトイレは水洗でね...私は紫の袴で毎日通ったのよ」と母。

母の生活ぶりは当時としては、かなりハイカラだったようです。

 

その母は大の紅茶好き。それも決まって「ミルクティー」。

私が小学校の頃の日曜日のお昼のメニューはいつも、

「食パン、りんご、ミルクティー」だったような気がします。

(今考えると食べ盛りの子供のお昼としては、栄養が足りません…ね)

 

母は、歳をとって父も亡くなり、独り暮らしをするようになっても

相変わらず、昼食は、(ハムや野菜が加わってはいましたが、)

「パン、りんご、ミルクティー」が定番でした。

 

時々母を訪ねると、必ずミルクティーを出してくれました。

ある日の事。母が紅茶に砂糖を入れるかどうかと訊くので

「お母さん、私は健康の為に砂糖はいらないから」と応えました。

 

母が「どうぞ」と優しい香りの温かいミルクティーを出してくれました。

「いただきます」と一口飲むと、甘いのです。

 

「砂糖は入れないでって言ったのに、何で入れるのよ!」と母を睨みつける私。

「そのほうがおいしいかと思って…」とバツが悪そうに口ごもる母...

「今度から絶対入れないでよ!」とプンプンしている私。

 

私は紅茶を飲むとよくこのシーンを思い出します。

若気の至り、思いやりのない娘でした...

何であの時、

「おいしいね、でもダイエットの為だから、今度から入れないでね」と

笑って、優しく言えなかったのだろう?

年老いた母に悲しい思いをさせてしまったと、後悔の念でいっぱいです。

 

私はこのところ、毎朝起きるとすぐ、温かいミルクティーを一杯飲みます。

母のように、少々砂糖を入れて~  

(ほんのり甘くて美味しい...)

「お母さんゴメンね」と心の中で呟きながら...