1986年、1人の芸能人が飛び降り自殺をしました。
その後、若者の自殺者が相次ぎ、自殺が社会問題となり「〇〇〇シンドローム」等とも呼ばれました。
昨日、女優の竹内結子さんの自殺報道が、終日ネット上に氾濫。今日はワイドショーで時間を割いて、報道されています。最近、芸能人の自殺が、どうも多いような気がしますが、そのたびに自殺報道が飛び交う。
ただでさえ、20代、30代の死因の第1位が「自殺」である日本。若者の自殺はここ数十年全く現象傾向に向かない。先進国と言われる国で、これほど若者が自殺する国は他に無い。そこに来て、今年はコロナウイルスが大流行し、その終息が見えない。仕事を失った人、これからの仕事に不安を感じる人、収入が激減した人、コロナ感染に不安を持つ人・・・
若者が持つ不安は計り知れない!
亡くなった方の思い出を語り合うのは、その業界の人たちでやればいい。いちいち芸能人のお悔やみコメントを取り上げ、それをマスコミが並べる必要は無い。亡くなった方、その関係者には申し訳ないが、マスコミの自殺報道は、もっともっと減らして欲しい。
今回の竹内さんの自殺では、「子育て」にも言及しての同情論から、世の中の母親育児に引っかけての報道や、ネットを読んだ人たちの意見がアップされているが、彼女の子供が大きくなった時、自分の母親の自殺原因が育児だという文字を目にしたら、どういう気持ちになるかを考えてみて欲しい。特に彼女の子供は普通の兄弟ではない。芸能人・竹内結子に対しての同情論が、一般人・母親としての彼女の家族にどのような影響を与えるだろう。
今は情報化社会というか、テレビやインターネットでは毎日のように同じニュースが流れている。それを見るだけで、かかっていないのにコロナかなと不安になる。自殺に関しても同じ。
そろそろ情報をシャットアウトする勇気を、我々は持つべきではないか?いらない情報を遮断することで、自分が必要とする情報を見極める目が生まれて来る。何でもかんでも目にしていては、関係のないことにまで意識を取られることになり、自分なりの決断ができない人が増えるばかりではないか?