電化製品の街、大阪の日本橋「デンデンタウン」については、先日「ニノミヤムセン」について書きましたが、今日はもう少しWindowsが発売する前の、80年代のパソコン時代について書いておきます。
活気のあり過ぎる、こんな日本橋の姿を目にすることは二度と無いと思います。大型テレビもビデオ、レーザーディスク、DVD、レコード、CDの時代が過ぎ去り、パソコンさえ持っていない若者が多い。その代わりどこの駅前にも数店ある携帯電話・スマホが全てを蹂躙してしまいました。スマホの画面で映画や音楽、ゲームをサブスクで楽しむのは1つの文化ですが、1人で引きこもって楽しむ世界のように僕は感じます。スマホで完結してしまう世界が僕は楽しいとは思えない。映画は大画面&サラウンド。音楽は高級オーディオで堪能したいからです。
さて、下の地図は昭和59年(1984年)当時、電気店がズラリと並ぶ日本橋の中で、パソコンを扱っていたお店です。
Windows前のパソコン黎明期から、こんなに多くのお店がパソコンを扱っていたのです。多くの大人がワープロに走った時代、パソコンオタクと言われようが、若者は次の時代に必要とされるパソコンに既に目を向けていました。
ニノミヤ以外にも人気店は数多くありました。その中の1つが「J&Pテクノランド」でした。地下鉄恵美須町駅を上がると、最初に目につく大きなビル。これが上新電機のパソコン専門ショップのJ&Pテクノランド。姉妹店のメディアランドもありました。
広い店内は1Fがホビー用、2Fがビジネス用、3Fにパソコンカレッジ。1番人気は1Fで、入って右側のサイドにはズラリとデモンストレーション用の大きなゲーム機が並び、マニアが競ってゲームに興じていました。
ちょっと変わったお店では「フレックス」。パソコンは年々性能が向上し、モデルも変わる。その時々に合わせて安価な中古品を購入し、自分の腕を磨くということが80年代には流行。このフレックスは中古専門ショップながら、全国に4店舗を持つチェーン店で、下取りもしてくれました。その上、各メーカーの新製品や新機種も揃えていたので、人気がありました。
しかし、1番の人気の理由は店長さん以下、スタッフ全員が女性ということだったかも知れません。