青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

言われたことを無我夢中でやってみる!

2020-05-01 | 昭和・思い出は色褪せない
最近、人のアドバイスを素直に聞いてくれない若者が多い。インターネット上に情報が氾濫している現在、確かに僕のアドバイスは、そんなに大したものじゃないのかも知れません。
 
昔新入社員の頃、商談でお客様から「検討します」とよく言われました。これを「本気で購入を考えてくれるんだ」と受取り、「よろしくお願いします」と返す先輩たちばかりの中、1人の先輩が、「検討します=いらないよ!」という意味だ。「検討します」と言われたら、「何を検討されるのですか?私のここまでの説明で、分かりにくい点がございましたら教えて頂けますか?きちんと説明させて頂きます」と言え!
 
「特にない」と言われたら、「では、ご契約下さい」とハッキリ言え!1度店を出たお客様は戻って来ない!と教えてくれた先輩がいました。皆さんは言えますか?
 
僕は「なるほど」と感心したので、次のお客様が「検討します」というのが楽しみでした。そして教えられた通りに言うと、その場で売れました。この時から「検討します」と言わせたら、この必殺パターンで売れるようになりましたが、中にはそれでも逃げる(笑)強者のお客様がいました。
 
「検討します」と言わせても売れない時がある。そういう時はどうすればいいですか?と尋ねると、「じゃあ、それだけお迷いでしたら、じゃんけんしませんか?僕が勝てば今決めて下さい。あなたが勝てば、あと〇〇円値引きします。上司には怒られますので、僕が自腹を切ります」と言え!と。
 
姑息な僕は「え~!負けたら自腹切るんですか?売っても給料が減りますよ!」と言うと、先輩は「ハンコを付いた注文書を返してこいと言う上司はおらん。怒られたら返して来ますと言え。絶対に今回だけは仕方がない・・・って言うから。でもな、その前にじゃんけん負けるな!」と教えてくれました。(笑)この「じゃんけんトーク」で、また1つの壁を破り、即決が得意になりました。
 
上に立つ人から、言われたことを無我夢中でやってみることは大切です。「そんなこと無理」と思ってしまっていたら、僕の成長はありませんでした。教えられたことを何の疑いも無く実行する。そういうことが大切だと、知らない、忘れてしまった人が、世の中には多過ぎると思います。自分の尺度の中でしか生きられない。だから、自殺する人も、こんなに増えてしまったのではないでしょうか?
 
 
この先輩のおかげで、僕はこの写真の小さな営業所務めから転職した時、次のオフィスは大阪城横のこんな立派なビル(クリスタルタワー・ビル)になり、子供を「お父さんはここで働いているんだ」と連れて行くことが出来るようになりました。


最新の画像もっと見る