今男子ゴルフより、女子ゴルフの方が、日本では人気がある。美人プロと呼ばれる容姿の優れたゴルファーが増えたことも、人気の原因の1つだろう。皆さんは「ローラ・ボー」という名前の女子プロゴルファーを知っていますか?1970年代前半、愛くるしい容姿とキュートな肢体をミニスカートに包み、グリーンをプレーする姿は世界中の男性ファンを魅了しました。彼女も当時は17歳位でした。「グリーンの妖精」と呼ばれるにふさわしく、美しく清楚だった。アグネス・ラムと人気を二分したほどでした。
CMでは日清サラダオイルを始め、あの「ゴルフの王様」アーノルド・パーマーと、レナウンのCMで共演するほど。パーマーが「日本では私より彼女の方が有名だ」と脱帽しました。(僕はゴルフダイジェストの抽選で1名にプレゼントされる、彼女のサイン入りポスターを当てました!)特に彼女のカレンダーの売り上げは凄かった。
しかし彼女は、トーナメントでは一度も優勝しておらず、「花嫁の付き添い人」とまで呼ばれました。2位が10回と惜しいところで勝てなかった。1955年生まれ。彼女もタイガー・ウッズと同じで、いろいろな人種の血が混じっている。父親は、オリンピックの近代5種の選手で、母親は、元ミス・アイオアだった。しかし彼女の人生は苦難の連続だった。結婚、離婚、結婚を繰り返した。夫の暴力や自分自身のアルコール依存症と闘った。居ても立ってもおられない不安感、心が落ち着かず、このまま死んでしまうのではないだろうかという、死への恐怖に襲われる。ここへアルコールを流し込むと震えも不安もすっと消えていく。
しかし絶望の淵から立ち直った彼女は、今も優勝を目指してツアーに参加している。今は7人の子供の母親でもある。
"Please give me, God!
The quiet which receives the thing which is not changed.
Courage to change the thing which is changed.
And the wisdom that it is distinguished them." (Laura)
「神様、私にお与えください。
変えられないものを、受け入れる心の平静を。
変えられるものを、変える勇気を。
そしてその二つを、見分けられる賢さを。」 (ローラ・ボー)