青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

カットアウト盤 ~レコード屋さんの安売りコーナー

2019-03-06 | 青春の音盤

「カットアウト盤」~恐らく死語でしょう。ご存知ですか?

レコード・ジャケットの片隅を切り取ったり、穴を開けたりしたもので、これをすることでディスカウント商品として市場に流すのです。輸入レコードのバーゲンでよく見ることが出来ました。

どうしてこういうことをレコード会社がするかと言うと、海外の売り方が日本のレコードの売り方と違うからです。

日本では例えば2,800円でレコードをリリースすれば、売れなくても価格は2,800円です。書籍やレコードの値引は、少し前まで全くありませんでした。ところが、海外では売れないものはドンドン値段が下がります。それでも売れないと廃盤となります。市場価値が無くなって廃盤になるのです。

すると廃盤でも商品は残る。これを売る為にカットアウトして、ディスカウント商品として市場に流すのです。その為、日本では価値があるのに安く買えたりします。(笑)生産中止や絶版と、「廃盤」は意味が違うので注意が必要です。

生産中止は、生産を打ち切って、メーカーは在庫を持っていません。絶版はメーカーが版権を放棄する事ですので、再発売はそのメーカーからはまずありません。(写真のように、クラプトンの「バックレス」も、当時はカットアウトで1,000円で売っていました。この1,000円は当時では、すごく安かったのです。)

ビリー・ジョエルの「ピアノマン」や「ニューヨーク物語」、ランディ・マイズナーの「ファースト」、ゲイリーU.S.ボンド等も、カットアウトの安売りコーナーの常連でした。



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