
ここ数年、ネットワークオーディオに傾いていたのだが、移住に伴い、最近はもっぱらLPレコードを聴いている。
というのも、床の強度が増して、レコード再生が容易になったからである。
そして、それらの演奏には、再生される音楽に加え当時の思い出も付随する。
昨日聴いたのはこれ。

1973年にリリースされたアンセルメ指揮、スイスロマンド管弦楽団によるビゼーの「カルメン」と「アルルの女」組曲集である。
写真ではわかりにくいが、2,300円のタリフがついているから、当時としては思い切った出費だったに違いない。
特に、帯に「音の革命、SX-68 SPECIAL」とあるので、当時、レコードの溝を刻むためのカッテングヘッドが新開発のものが使用されるようになり、それで音がどう変わったかを確かめたいと思ったからだろう。
今、この音を聴いてみても、高音域の歪感のなさとかダイナミックレンジの広さなど、十分鑑賞に耐える音質となっている。
たしか、このカッテングヘッドは、さらに改良され、SX-74と名称を変えたと記憶している。
蛇足:レコードのカッテングヘッドについては、こちらに写真があります。