政府与党が合憲と強弁しつつ、衆院を通過させた安保法制案(戦争法案)は、今日から参院での審議が始まる。
第二ラウンドである。
安倍首相や与党が国民に対し、いくら「丁寧に説明する」と言っても、衆院における審議を通じて違憲性がますます明らかとなって、理解が深まるどころか、反対の世論が強まるばかりだ。
違憲なものはどう説明したところで違憲で、その論点の貧困さから、ますます国民の理解を遠ざけ、不安ばかりが先行する結果となっている。
例えば、過日、首相がお手製の模型を持ち出して(TVで)「隣家火事論」を展開してはみたが、例えの悪さも手伝って大方の顰蹙を買ってしまった。
また、「徴兵制はない」といくら力説してみても、いつまた「解釈変更」によって(徴兵制が)敷かれるやも知れぬ。
こうした国民の疑問にこたえ、この法案の持つ危険性をさらに明らかにして欲しい。
この間、新聞(朝日)に掲載された読者の投書をご紹介しよう。
この投書を拝見するかぎり、国民の方がこの法案の本質をきちんと見抜いているということだ。
加えて、同紙の社説も傾聴に値する。