山田和樹指揮スイス・ロマンド管弦楽団が、ファリャのバレエ音楽「三角帽子」などを収録したアルバムが届いた。
ファリャの「三角帽子」と言えば、かって、アンセルメが同楽団を指揮した名盤があった。勿論LPで、録音の良さもあって、オーディオ装置のテスト盤として愛用されてきた。
今回の新録音を聴いてみて、
・演奏スタイルが現代的で洗練されている
・DSD(高音質)録音で透明度が高く、録音スタジオの雰囲気もよく出る
が、少々洗練され過ぎてはいないか、と思った。
と言うのも、この音楽は(スペイン・アンダルシア地方の)田舎町の恋愛沙汰がテーマだから、この点、アンセルメ盤のドタバタ感の方に分がある。
メゾ・ソプラノは、南アフリカ出身のソフィー・ハームセンで、その情熱的な歌いぶりも堂に入っている。
収録曲は、
・交響的印象「スペインの庭の夜」
・バレエ音楽「三角帽子」全曲
・歌劇「はかなき人生」~間奏曲とスペイン舞曲
・バレエ音楽「恋は魔術師」~火祭りの踊り
の4曲。
Pentatone, SACD Hybrid
No:PTC5186598