先月リリースされたばかりの川田さんの新譜は、「J.S. バッハ・無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ BWV1001-1003 」である。
この楽曲は6曲から成るが、今回は前半分がリリースされたことになる。後半の3曲も引き続き制作・販売されるものと思われる。
収録曲
・ソナタ 第1番 ト短調 BWV1001
・パルティータ 第1番 ロ短調 BWV1002
・ソナタ 第2番 イ短調 BWV1003
先に、五嶋みどりさんのアルバムを入手していたのでその比較になるが、五嶋さんの演奏が緊張感に満ちた神がかり的なものであったのに対し、川田さんのそれは、聴き手にそうした極度の緊張を強いることなくゆったりと聴けるのが良い。
だからと言って間延びした演奏などではなく、バッハならではの緻密な音の造りは十分堪能できる。ご試聴をお勧めします。
マイスター・ミュージック
MM-4013