先週末の午後、札幌Kitaraで札響コンサートを聴いた。
テーマの「新伝説」とは?
つまり、ノルウェーのグリーグとフィンランドのシベリウスは、同じ北欧を代表する作曲家だが、それぞれの国の異なる歴史的、文化的背景のもとに生き、作曲した。
そうした背景が、彼らの曲にどう反映されているのかを、改めて見つめ直してみたいという試みのようであった。
演奏
尾高忠明指揮札幌交響楽団、ピアノ:田部京子
プログラム
グリーグ
・ホルベルク組曲 作品40
・ピアノ協奏曲 イ短調 作品16
シベリウス
・カレリア組曲 作品11
・交響詩「トォネラの白鳥」作品22-2
・交響詩「フィンランデァ」作品26
いずれにせよ、昨今では、在京の一流オーケストラ並みに腕を上げた「札響」が作り出す音楽は、訴追力に富み、また、聴衆を楽しませるに十分だ。
ステージに近い席で聴いたせいもあるが、フルオーケストラのいろいろな音が、全方位(180度)に展開する様は圧巻であった。
残念ながら、ピアノの音がちょっと角立っていてうるさかった以外は、とても楽しいコンサートであった。
地元北海道出身の人気ピアニスト、田部京子さんが登場するとあって会場はほぼ満席。いつになく、男性の聴衆が多かったのもそのせいかと思った。