昨日午後、第22回口頭弁論が行われた。
傍聴者は約60名。傍聴可能席数とほぼ同じだったため抽選はなく入廷することができた。
意見陳述者は、元高校教師で十勝連絡会の中村さん。
自身の反原発運動を踏まえ、泊原発の危険性、不合理性を指摘。早期の廃炉を訴えた。
続いて原告弁護団から、次のような陳述があった。
①泊原発の新設津波防護壁及び、従来から存在する防潮堤は、埋め立て地に設置されており、地震による土壌の液状化により用をなさない。また、建屋の一部も埋め立て地に建設されていることが判明したが、これらは当該原発の存立自体を否定するものである。
②先の公判で指摘した(泊原発沖の全長40~100kmの)巨大な海底活断層の存在については、原子力規制委員会からの指摘も受け、被告(北海道電力)はこれを認めたが、その影響評価を示していない。
③上記から、本裁判は被告側の反対陳述がないまま時日を費消すべきではなく、次回(12月)をもって結審すべきである。
上記に対し、被告側から発言はなく、閉廷後、今後の審理の進め方について、裁判所、原告、被告の三者による協議が(別室で)行われた。
前回の公判から新任の裁判長が公判を指揮しているが、この裁判官は声が大きくまた、積極的な指揮で審理がわかり易く好感を持った。
尚、前回の公判の模様を伝える「廃炉ニュース」は次の通り。同公判での原告側陳述書は、こちらにあります。