アーバンライフの愉しみ

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感動~原田マハ著「たゆたえども沈まず」

2017年12月10日 | 読書三昧

原田マハさんの最新作は、ゴッホと弟の画商テオの物語。
「パピルス」2014年12月~16年8月及び「小説幻冬」2016年11月~17年9月連載、408頁の大作。


日本に憧れ、独自の境地を追い求めるゴッホと、孤高の画家たる兄を必死に支えるテオ。その37歳と33歳の短い生涯を描く感動作。

他方、19世紀末のパリで浮世絵を元に世界に挑んだ画商の林忠正と助手の重吉は、ゴッホ兄弟との交流を通じて彼らを励まし続ける。

帯に記された「原田マハがゴッホとともに闘い抜いた新境地、アート小説の最高峰ここに誕生!」との揚げ句に思わず叩頭したくなる出来栄え。ご一読をお勧めします。(お勧め度:★★★)

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