アーバンライフの愉しみ

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痛快~ヴェルヌ著・高橋優訳「80日間世界一周」

2017年12月24日 | 名作読破PRJ

名作読破プロジェクト。
今回は、フランスの作家ジュール・ヴェルヌ(Jules Verne)著「80日間世界一周」。文庫上下巻613頁。

1872年、主人公の英国紳士フォッグは、クラブでの2万ポンドの賭けに勝つため、蒸気船・気球・ゾウ・鉄道・橇などを利用して80日間での世界一周を目指す。

この小説が編まれた背景には、二つの大きな交通インフラの改革があり、一般人でも、世界一周の旅が実現できるようになったからという。

一つは、スエズ運河の開通であり、二つは、アメリカ大陸横断鉄道の完成である。

結果、欧州からインド・アジアに向かう船旅は、以前に比べ17日間も短縮され、また、馬車で半年もかかっていた大陸横断は、列車による1週間の旅で済むようになった。

魅力あふれる登場人物、ジャーナリステックな語り口と名作に恥じない話運びに感心しながら読み終えた。

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