アーバンライフの愉しみ

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今年読んだ本(2017年版)

2017年12月29日 | 読書三昧

毎年、今頃にまとめる「今年読んだ本」(2017年版)

今年も、リストにするのが恥ずかしいくらい低調(35冊)だった。
ただ、名作など複数巻のものもあったので、冊数では46冊となった。従来、週1冊(年52冊)を目安としていたので、来年は何とかこのペースを取り戻したい。

 不破哲三・渡辺治共著「現代史とスターリン」
 ヴェルス著「80日間世界一周」全2冊
 原田マハ著「たゆたえども沈まず」(★★★)
 櫻部由美子著「フェルメールの街」(★★★)
 伊藤詩織著「ブラックボックス」(★★★)
 NHKスペシャル取材班著「原爆死の真実」
 門井慶喜著「銀河鉄道の父」(★★)→ 直木賞候補作
 朝井まかて著「福袋」(★★)
 不破哲三著「スターリン秘史」全6巻
 アーサー・ビナード編著「知らなかったぼくらの戦争」(★★★)
 田中尚喜著「百歳まで歩く」
 沼田直佑著「影裏」
 スノーデン「日本への警告」
 原田マハ著「アノニム」(★★★)
 国谷裕子著「キャスターという仕事」(★★★)
 ドストエフスキー著・安岡治子訳「貧しき人々」
 トルストイ著・望月哲男訳 「アンナ・カレーニナ」全4巻
 朝井まかて著「最悪の将軍」
 ドストエフスキー著・亀山郁夫訳「罪と罰」全3巻
 葉室麟著「墨龍賦」
 黒川創著「岩場の上から」
 藤谷治著「あの日、マーラーが」
 なかにし礼著「夜の歌」
 森絵都著「みかづき」(★★)
 原田マハ著「デトロイト美術館の奇跡」(★★★)
 南木佳士著「薬石としての本たち」
 朝井まかて著「銀の猫」(★★★)
 毛利まさみち著・水上悦子画「青の森伝説」
 小川洋子著「不時着する流星たち」
 宮本輝著「草花たちの静かな誓い」(★★★)
 原田マハ著「サロメ」
 ドナルド・キーン著・角地幸男訳「石川啄木」
 ドナルド・キーン/キーン誠己著「黄犬(キーン)ダイアリー」(★★)
 木内昇著「光炎の人」
 金平茂紀著「抗うキャスター」(★★)

纏めると、

①今年も、原田マハさんと朝井まかてさんの作品を楽しみながら読んだ。それだけ面白くまた、興味を引く物語だったということだろう。特に、マハさんの最近作、「たゆたえども沈まず」がゴッホの実像に迫るという点でとても良かった。

②アベダメ政権の継続で、時事問題に対する著作も多かった。TBS金平キャスターに始まり、国谷裕子さんやスノーデン氏の著作を興味深く読んだ。また現代史に別の光を当てた不破哲三氏の労作「スターリン秘史」全6巻を読了した。

③昨年の藤村「夜明け前」全4巻1,700余頁で始まった名作への挑戦は、今年はドストエフスキーの「罪と罰」「カラマーゾフの兄弟」「貧しき人々」に受け継がれ、トルストイ「アンナ・カレーニナ」、ヴェルス「80日間世界一周」まで拡大した。これは、今年も引き続き追及したいテーマだ。また、「夜明け前」の読了は、今秋の馬籠・妻籠への旅へとつながった。

蛇足:料理のミュシェランよろしく、「お勧め度」は下記のように★の数で表しています。
  ・先ず、「是非、お読み下さい」と強く推薦したい本 → ★★★
  ・次に、「お読みになってみては」とお勧めできる本 → ★★
  ・最後に、「お暇があればどうぞ」とお勧めする本  → ★
仮に★三つの本なら、心地よい後読感に浸れることうけあいます。

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