アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

新着ドーナツ~佐渡裕指揮・ベルリンドイツ響の「運命・未完成」

2015年06月20日 | 音楽三昧


LPが主要な音楽媒体であった時代、収録時間の関係で、「運命(33分)」と「未完成(26分)」を両面に刻んだレコードは、ゴールデンカップリングとしてもてはやされよく売れ、クラシックファンを増やした。

小生もそれを手にした一人だが、指揮者の佐渡氏も少年時代、カラヤンの「運命・未完成」を聴いて育ち、このカップリングに強い思い入れを抱いていたという。

今回、ベルリンドイツ響を率いて、当時、カラヤンが録音に使ったイエス・キリスト教会で収録したのも、そうした背景があってのことかも知れない。

がっしりした構成の音(楽)は、いかにも「運命・未完成」にふさわしいのだが、日頃、デジタル媒体で鮮度の高い音を聴いている耳には、何か一昔前の音を聴いているようでもあり、オーディオ的には、期待ほどのものではなかった。

特に、カラヤンのそれにも共通するのだが、中域から低域にかけての音が団子状になるのは、この教会の音場特性によるものだろう。

オーディオ評論家の推薦盤でもあるので、その内、時間をかけて聴き込んでみたいと思った。

 ・エイペックス・クラシックス
 ・AVCL25862
 ・SACD/CD HYBRID
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勝手に変えるな!

2015年06月19日 | ドラミング


国会前で訴える瀬戸内寂聴さん


昨日の衆院予算委員会。
安倍首相が、「従来の憲法解釈に固執するのは責任放棄だ」と述べ、安保法制の正当性を主張した。

北朝鮮がミサイルを持ち核開発を進めているなど、安全保障環境の変化を言うのだが、それ(安保法制)で対応可能なのか。

しかし、従来、これらに対し軍事的対応では解決しないが故に、「6ヶ国協議」など、国際的、政治的解決をめざし努力して来たのではなかったのか。

一方、歴代内閣が「否」としてきた「解釈」を、現政権の勝手な思惑で自由に変更して良いのか。
特に、今問題となっている「集団的自衛権の行使」は、憲法9条に違反するとされているから、一内閣の勝手な解釈で安易に変更して良いはずがない。

兎に角、国民の理解が得られていない「安保法制」は撤回するしかない。
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戦争したいなら

2015年06月18日 | ドラミング
先にご紹介したシリーズ、「兵士たちの戦争」の第2巻である。



何と言うバカげた戦争をしたものだと、怒りと涙なしには読み進むことができなかった。

それにしても、当時の軍指導部の非科学的で、傲慢で独りよがりの戦術で何と大勢の兵士たちを無駄死にさせたことか。

また、「戦争」という非人間的で悲惨な実態を、これほどリアルに再現した記録も多くはあるまいと思った。



敵の実情も知らず、また、兵站も「施さない」まま、南方の島々やジャングルで飢餓と病魔に苛まれて死んでいった幾百万の兵士たちの死によって購われた現在の平和憲法を投げ捨てようとする施政者に心底からの怒りを覚えた。

戦争したいなら、先ず自分たちの息子や娘を戦場へ向かわせよ。
そして、そこに何があったかをよく見聞してみてからにせよ、と訴えたい。
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音の革命

2015年06月17日 | 音楽三昧


ここ数年、ネットワークオーディオに傾いていたのだが、移住に伴い、最近はもっぱらLPレコードを聴いている。

というのも、床の強度が増して、レコード再生が容易になったからである。

そして、それらの演奏には、再生される音楽に加え当時の思い出も付随する。

昨日聴いたのはこれ。



1973年にリリースされたアンセルメ指揮、スイスロマンド管弦楽団によるビゼーの「カルメン」と「アルルの女」組曲集である。

写真ではわかりにくいが、2,300円のタリフがついているから、当時としては思い切った出費だったに違いない。

特に、帯に「音の革命、SX-68 SPECIAL」とあるので、当時、レコードの溝を刻むためのカッテングヘッドが新開発のものが使用されるようになり、それで音がどう変わったかを確かめたいと思ったからだろう。

今、この音を聴いてみても、高音域の歪感のなさとかダイナミックレンジの広さなど、十分鑑賞に耐える音質となっている。

たしか、このカッテングヘッドは、さらに改良され、SX-74と名称を変えたと記憶している。

蛇足:レコードのカッテングヘッドについては、こちらに写真があります。
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若者が動けば~

2015年06月16日 | ドラミング
安保法制に反対する声が国民各層や学者・文化人などに広がる中、若者が立ち上がろうとしている。



60年安保もそうだったが、国の運命を左右するような問題の中心には、いつも若者がいた。



このプラカードにみる多様性と行動力は若者だけが持つものだ。ガンバレ!
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トワイライトプレイ

2015年06月16日 | アーバンライフ


カートは1番なのだ!


夏至が近づき、1年で最も日が長い時期を迎えています。
最近は、午後7時頃まで明るいので、何をするにも余裕を持てるのがうれしいです。

ゴルフ場では、午後遅くスタートする「トワイライトプレイ」というサービスを提供しており、料金も格安なので、小生らはもっぱらこれを利用しています。

昨日は、午後2時7分のスタート。
18ホール全部回れるか不安でしたが、終わってみれば午後6時前で、まったく問題ありませんでした。(夕日を浴びてのプレイ)



薄曇りで風も穏やか、ゴルフには絶好のコンデションでした。
今季2回目のラウンドで、すこし調子も戻って来ましたので、前回よりは大分楽しめました。

年寄りの不活発性による身体の衰えが問題になっている昨今、せいぜい広いゴルフ場を闊歩して、その防止に努めたいと思っています。
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雑草畑

2015年06月15日 | アーバンライフ
昨日の朝散で、菜園の様子を見に行った。

ひとりズッキーニだけは元気で、大きく葉を広げ、しかも花もひとつ咲いていた。



トマトもキュウリも、それなりに大きくなっていたが、あまり元気がない。
ジャガイモがようやく小さい葉を広げ始めていた。

それに比して、元気丸出しだったのが雑草で、中にはマルチのフィルムを突き破って出て来ているものさえあった。人参と春菊を直播きした畝は、一面、雑草に覆われ、どれが野菜か雑草か見分けがつかないほどになっている。

どうも、今年小生らが借りた区画は、昨年まで作物は植えられておらず雑草が生い茂っていたところらしい。

勿論、借りる契約をする際には、一応耕されていたのだが、小生らが畑として準備する段階で、土壌には雑草の根が無数に混じっていた。これは、「ちょっとひどいな」と思っていたのだが、案の定であった。

つまり、新参者にはそれなりの場所を貸すということだろう。
雑草も生えずきれいな畑になっているのは、その後わかったことだが、もう何年も野菜をづくり続けている人の区画ばかりだからだ。

兎に角、前途多難であることがよくわかった。
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今月のロビーコンサート

2015年06月14日 | 音楽三昧
今月のロビーコンサートは、ソプラノの独唱会であった。



日本の歌曲3曲とラフマニノフやロッシーニの歌曲など3曲が披露された。

 ・ゆく春 中田喜直
 ・ひぐらし 団伊玖磨
 ・紫陽花 団伊玖磨
 ・フィレンツェの花売り娘 ロッシーニ
 ・ヴォカリース ラフマニノフ
 ・オペラ「キャンディード」から”着飾ってきらびやかに” バーンスタイン

独唱は、ソプラノの亀谷泰子さん、ピアノ伴奏は塚田馨一(よしひと)さん。

お二人とも北海道教育大を卒業されていて、各種の演奏会に出演する一方、現役の教員として小学校で教鞭をとっておられると聞き驚いた。

もし今、自分が小学生で、しかもこのお二人のような素敵な方が先生ならどんなに良いだろうな、と思った。
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「つぶやき」ウオッチング

2015年06月13日 | アーバンライフ
漏れた年金情報問題や労働・安保法制審議等で政治が緊迫するにつれて、「つぶやき」にも力が入ってきた。

いくつかをご紹介すると、

「NEWS23」が伝えた憲法審査会での参考人質疑。



年金情報流出事件と労働者派遣法改悪法案の審議。





結局、落としどころは決まっていたということか。



安保法制の違憲問題。
「報道ステーション」もきっちりフォローしていた。
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高階秀爾著~誰も知らない「名画の見方」

2015年06月12日 | 読書三昧
東大教授で美術史家、高階氏による西洋絵画の入門書である。「週刊西洋絵画の巨匠」(2009年1月~10年2月)50巻連載の「巨匠のまなざし」の改定版である。



新書版190頁の小冊子ながら、解説の対象となった画家と絵画の多様さと軽妙な語り口で飽きさせない。

本書で取り上げられている画家は、

 ・フェルメール
 ・ベラスケス
 ・ゴヤ
 ・ミレー
 ・ピカソ
 ・ゴーガン
 ・ボッティチェリ
 ・ダ・ヴィンチ
 ・セザンヌ
 ・クリムト
 ・ルーベンス
 ・ルノワール
 ・ドガ
 ・ミレイ
 ・ゴッホ
 ・マネ
 ・ブリューゲル
 ・モリゾ

など。

解説は、

 ・「もっともらしさ」の秘訣
 ・時代の流れと向き合う
 ・見えないものを描く
 ・枠を超えた美の探究者

など、8つの切り口を設けて行われている。

例えば、「見えないものを描く」の章では、これを総括して、

「絵画における”主題”とは、画家が作品を描くための動機や目的であり、言葉によって伝えることは難しい。それは、色彩や明暗、形、構図など視覚的な要素や効果によつてのみ表現できるものなのである。

だからこそ画家は、・・・主題を表すためにもっとも適した描き方を選ぶのである。そして、絵画を見る者は、画家が選んだ描き方を通じて画家の主題を理解することができるのである。

つまり、絵画を見る際には、作品の見かけの美しさを鑑賞するだけでなく、画家がどんな主題に基づいて、その作品を描いたかを”考える”ことで、理解を深めることができる。」

と述べている。

一方、日頃目にしない絵画も紹介されていて興味深かった。
これは、あの「接吻」というきらびやかな絵を残したクリムトが、シューベルトのピアノ演奏の様子を描いているのだが、彼の音楽の美しい旋律が聴こえて来るような良い絵だと思った。



この絵は、惜しくも焼失してしまっているとかで、実物を目にすることはできない。
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