風のたより

つれづれに

                   ~~~ 犬山城下町 おひなさまめぐり ~~~

2013-02-25 | 犬山散策




まだまだ寒い毎日が続きますが、2月もそろそろ終わり、弥生三月ももうすぐやってきます。
朝の冷たい空気も日差しが出ると幾分和み、今日は思い切って我が家のお雛様を出しました。

去年は七段飾りを出しましたが、今年はもうひとつの親王飾りのみにしました。
奇しくも今日は長女の誕生日、その長女の生まれた年に買った親王飾りのお雛様ですから、
かれこれウン十年前のお雛様ですが、まだまだこうして飾れます。







今年の冬は、ことさら寒い日が多いせいか、お花が長持ちしてくれますね。
デンドロビュームも、もう2ヶ月以上綺麗に咲き続けています。
春の光を浴びに、久しぶりに外に出しました。







午後からは春の日差しに誘われて、お隣の犬山市で今年から開催されている”第一回犬山城下町 
おひなさまめぐり”に出かけました。
ここは旧磯部家住宅、中に入ると座敷、奥座敷一面にびっしり並んだお雛様が、、、、







旧磯部邸は、江戸時代に「柏屋」の屋号で呉服商を営んでいた商家だったとか。
今では登録有形文化財になっていて、住宅は現在一般公開されています。(無料)

平成16年に屋根の葺き替え工事がされたようですが、この屋根の緩やかなカーブの形は
「起り屋根」(むくりやね)といい、犬山市内の町家で唯一現存しているものだそうです。






座敷の中のたくさんのお雛様は、皆それぞれの所から寄贈されたものだそうです。
この町家に代々伝わるお雛様かと思っていましたが、そうではなかったようで、、、、







かなり古いお雛様ですが、これは知多の方から来たものとか。
並んでいる人形もちょっと違い、下の段には、珍しい洗濯を干す棚がありました。







これは神殿飾りと言うのでしょうか?
今ではこんな立派な神殿飾りは、見ることも少なくなりましたね。







左の七段飾りあたりは、並んでいるお道具類もほぼ同じで、いま我が家にある雛飾りと
同じ感じがします。
でもよく見ると、、、真ん中に階段がありますね、これは我が家のにはありません。

座敷の床の間にも親王飾りが並んでいました。







お雛様を拝見したあとは、通り庭と言われるこの土間を通って奥の見学もできます。
奥には中庭をはさんで奥座敷のほかに、土蔵、奥土蔵が見られます。

間口が狭く、奥行が長い「うなぎの寝床」のような作りは、京都の町家に似ています。







お隣の街なのに、ちょっと来ないとあちこち新しい店が並び、以前と雰囲気が違っていました。
こんなお店も以前はなかったような、、、守口漬けの専門店で、店の中ではお食事をできるようです。

春の日、まだ回りきれない雛飾りを見にまた、ゆっくり出かけようと思います。
尚、「第一回 犬山城下町 おひなさまめぐり」は、3月10日まで行われています。