LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

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晴子から伝えたいこと(パート16)

2010年09月22日 | Weblog
☆晴子さんからのエッセイです。MTFの女性として介護の現場で頑張っておられます。
労働条件などが厳しい状況下で、頼り頼られる人間関係の温かさは大きな支えになるものですね。認知症高齢者介護というお仕事は、単なる技術だけでやり抜けるものではないと思いますが、そんな中でも、安定した仕事だからと色々なことを割り切って、努力を続けておられる晴子さんです。


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☆晴子から伝えたいこと(パート16)

この8月から私は、二つ目のグループホーム(認知症高齢者共同生活介護)の職場で常勤として勤務開始しました。職場が変わると方針等異なるのは承知しておりましたが、前職場でやっていた介護の方法が時には通用しないこともあり、時には先輩から叱られることもありました。その後の私は意識して改善するようにはしております。また重度の利用者の方が多い職場であるため、前職場では経験したことがない場面に遭遇しております。例えば利用者の方が意識を失う場面や、急に暴れて職員へ暴力を振るおうとする場面などです。慣れないことばかり続いております。更にシフト人数からして毎日1時間以上は残業を要することから、疲れることばかりです。また更には、休暇日数は月当たり8~9日でまずまずではあるものの、2連休があるのは月1回で、しかも安月給です。
以上のように労働条件がきついと、職員同士で言葉遣いがきつくなりやすいのも無理はないものではないだろうかと私には痛感させられております。しかし昨今では業種・職種問わず、労働条件のよい職場はあまりないのが現実ではないでしょうか?!ですから仕事だからと割り切っていることが、私の中では色々とあります。また安定した職業に就いているのは何よりと想うようにしております。更に今の職場での業務に、私もどうにか慣れるように努めることを第一に考えておりますね。
ところでMtF女性として生きている私も、低所得だからなのか息の合うパートナーと出会って、一緒に暮らしたいと想う気持ちが強まってきました。そんな矢先に起きたことがあり、それは、私が職業訓練先(介護系専門学校)で出会った友達(Mさん)から、最近になって離婚相談を受けたことです。その女性Mさんは職業訓練先では最も仲の良い私の友達でしたが、いざ離婚相談を受けて私が気付いたのは、道理でMさんは私に対して「晴ちゃん、晴ちゃん」と言って頼りたがる行動を今までによく見受けられたのかということです。私からは言い難くても、去る2月に事情あって私が訓練を中退しなくてはならないことをMさんに伝えたら、Mさんが「1年生の間は勉強のことで私は晴ちゃんに助けてもらってばかりだったのに、2年生になって晴ちゃんがいなくなっちゃったら・・・」と言いながら泣かれたことについても同様です。後になって振り返るとよくわかりました。私自身も、Mさんに頼られると気持ちを満たされる面が多分にあったのではないだとうかと思いました。
しかし冷静に考えると、私としては今後のMさんの様子を見守りながら、Mさんご自身が離婚問題を夫婦間で解消した上で、経済的には完全に(Mさんの)夫への依存状態から、いずれはどこかの職場に常勤勤務するようになれたらと期待したい気持ちになれました。
この私の気持ちは、当面の間は私の腹の中に留めておき、何よりも今の職場での業務に慣れることを第一に考えて努めるようにして行きたいですね。



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