7月24日(日)、第42回神戸ミーティングを行いました。参加者は34名。初めての参加者は3名。特に今回は当事者やその友人の若い方たちがたくさん来てくださって、明るく活気あるミーティングになりました。「若いみなさん・・」というと「いやあもう若くはありません・・」と20代後半の方に言われるのですが(笑)、親世代から見れば40代だってまだまだ若い!! セクシュアリティもそうですが、こんなにさまざまな年代が集まる会、あんまりないかもしれませんね。うれしいことです!!
今回初めて参加してくださった方のお話です。20代はオープンなレズビアン。友人はOKだったけれど、やはり親には言えないまま30代になり、「愛よりは信頼!」(笑)ということで一度結婚。結局はうまくコミュニケーションがとれなかったことから離婚されたそうです。「8月にカナダで結婚式を挙げます!」というレズビアンのカップルに、「コミュニケーションは大切に!」と、いいアドバイスをくださいました。私たち親世代も頷くことしきりでした(笑)。
もう一人の方も、大学の時は友人にカミングアウトできていたけれど、兄弟や親には言えないままだった。会社員になってからはパレードにも出ていない。自分の中にホモフォビアがあるのか・・?そんな状況の中、久しぶりに親戚が集まる機会があり、家族についてもう一度考えたいと思った、とのことでした。
親へのカミングアウト、やっぱりウェイトは大きいことでしょう。しなければいけない!というものではないけれど、できることならしたい・・という人はきっと多いのではないかとも思いました。以前スペインからの留学生に聞いたお話では、大切な人ができて親に紹介する、その時に同性であれば「ああ、あなたはそうだったんだね!おめでとう!」で終わるのだと、カミングアウトはその時でいいのだということでした。日本もそんな社会であればいいなあ、そんな社会に早くしなければなあと思った次第です。
後半は、それぞれが「ぶちあたった壁!」についての話し合いに。
・カミングアウトするときに、みんなが知らないことをすべて説明しなければわかってもらえない。セクシュアル・マイノリティはコミュニケーション能力が必要?エリートでなければならないのか・・?
・小さいときのいじめなどからできた壁。自分で作った心の壁・・
・就職差別の壁。
・行政の壁。
・好きな人のことを語るとき、やっぱり「カミングアウト」が必要になる・・
などなど、いろいろな経験や思いが語られました。
ミーティングの後日のお話。じつはこのテーマは、数日後にゲストとして呼ばれていたNPO法人SEANの「人権講座」のテーマでした。以前事務局長の遠矢さんをゲストにお迎えしたことから呼んでいただきました。つなぐ会からスタッフ2名で参加して、ここで出たみなさんの思いを伝えてきたのですが、アンケートの中に「性というとてもプライベートなことをカミングアウトすることが強要されてしまう社会に驚いた・・」という内容もありました。高校生も3名参加していて、「初めて聞いた・・」とうアンケートもありました。お話できてよかった!知ってもらえてよかった!!という一日になりました。