平成28年4月17日㈰ イーブル名古屋にて
参加者8名のうち、初参加者は3名。
Tさん(初参加)。FTM。社会人。FTMの診断を受け、先月からホルモン治療スタート。カミングアウト後、母親と会話できない。現在は家を出てひとりで暮らしている。
初参加のお母さん。お子さんが高校2年生でFTM。子どもが15歳の時にカムアウトを受けた。将来、手術と性別変更を希望している。
2年前に岡山大学病院を受診した。今は、生理を止める薬を使っている。学校はズボンでOKになった。
大学院生のUさん(初参加)。女性。アライ。セクシュアルマイノリティの友人がいる。ナイジェリアを中心とした文化人類学を研究。日本でセクシュアルマイノリティの人が家庭を作っていくことや、どうやって作っていくのかを知りたい。
MTFの子どもを持つ母親。7年前に子どもがMTFであることを知る。子どもは7年の間に手術をし、性別と名前も変更した。仕事もしている。
7年前にはトランスジェンダーは不審者扱いされていたが、最近は広く周知されてきたと思う。とはいえ、知人にLGBTがいるのはOKだが、近親者にはノーが多いと思っている。
そのほかMTF、バイセクシュアルの当事者、ビアンとゲイの子を持つ母親が一人ずつ。
高校生活の中で、FTMゆえに推察される子どもが直面する課題にたいして、FTMのTさんが先輩として自分の経験を交え、お母さんにアドバイスする場面もあった。
FTMの子を支援する側の母親と、カムアウト後母親との関係が悪化したTさん。
参加者それぞれ立場の違う者どうしが安心して話せる場として、つなぐ会のミーティングは意味があることを実感した。当事者だからこそ言える話や、きける話がある。
お母さんは最初、心配顔をされていたが、時間がたつうち、表情が明るくなった。
ほかの参加者も徐々に打ち解けて、笑顔が見られるようになったのはミーティング効果でしょうか。目に見えるところは変わらないけれど、先ずは心を軽くすることができれば、きっと道は開けて行くと信じます。
(S)