LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

第95回神戸ミーティングレポート

2018年05月31日 | Weblog

5月27日(日)13時30分~16時30分、兵庫県勤労市民センターにて神戸ミーティングを行いました。
当日の出席者は24名(当事者のご家族の方13名、レズビアンの方2名、バイセクシュアルの方2名、トランスジェンダーの方4名、アライの方3名)でした。
まずレズビアンのお子さんを持つご両親より、最近、自分のお子さんが同性カップルの結婚式を挙げた模様をテレビの取材を受けた時のお話を映像を交えてのお話を聞くことができました。
ご両親ともに「子どもは親にとっての宝物である。」、「(親として)子どもの一度きりの人生を応援している。」との事。とても前向きにお話されているのが印象的でした。
また、学校の先生をされているトランスジェンダーのお子さんを持つお母さまからも、学校の部活でのビデオ作品として、自分のお子さんを題材にしたビデオ作品を学校のクラブ活動の一環として制作、全国コンテストに出展したとのお話がありました。今後、様々なメディアで紹介される事もあるかも知れないし、親子共々プレッシャーを感じる事もあるけど、親としてしっかりした態度で臨んでいきたいと話されていました。

ゲイのお子さんを持つお母さまからも、お子さんが海外に留学後そのまま現地で就職、現在はパートナーと一緒に暮らしているとのお話で、お母さまとしても、自分のお子さんについて誇りを持っているとの事でした。

そんな当事者の親御さん方のお話を聞いていますと、最近進みつつあるLGBTについての理解は、当事者の社会での活躍だけでなく、そんな当事者のご家族の支援が大きな役割を担っているのだと再認識しました。
それにはLGBT当事者よりカミングアウトを受けたご家族の方々のメンタル面でのサポートは必須であり、つなぐ会のミーティングが家族にとっての「心の癒しの場」となっているとのご感想も頂戴しました。
この春より神戸ミーティングを運営して行くスタッフを始めたばかりの私たちにとって、とても嬉じる一方、そんな居場所づくりをこれからも確実に続けて行こうと改めて決意した次第です。
また日本での法整備についても話題となり、全国各地で始まりつつある同性パートナーシップ条例も、効力面での弱さがある事や、現状での大きな選択枝として考えられる養子縁組での問題点、14年前から施行されている「性同一性障がい特例法」についても、戸籍上の性別を変える要件の厳しさが未だに改善されていない現状等、日本の法整備はまだまだ遅れており、生活環境面でのハードルが高いままであり、生きづらい世の中であるのが現状です。
ただ、今回のミーティングでは、当事者のお父さまの参加人数の多さが注目されました。これまでは、当事者のお母さまが出席されることが多かったのですが、家族ぐるみでしっかりと当事者をサポートしていこうと言う姿勢が感じられ、とても頼もしく感じました。
まだまだ、生きづらい世の中ではあるけれど、少しずつ良い方向に向かっています。
そろそろ梅雨入りのシーズンとなりますが、雨が降る時があるからこそ、雨上がりの虹がより美しく感じるに違いない。
そんな希望を感じる今回の神戸ミーティングでした。(あやか)

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