9月8日(日)13時30分~16時30分、兵庫勤労市民センターにて神戸ミーティングを行いました。
この日は、当事者のお母さんに該当される方々がほぼ全体を占めました。
初めて参加される方の中には、お母さんの立場の方以外に、LGBT等の人権分野に関心の高い女性の方からも参加いただきました。
カミングアウトする子の方からは、「自分が存在してはいけない」という思いからバリアを張られているような気がする話や、自死に繋がる可能性などの話が挙がりました。
ただ、まず母親としてカミングアウトをされたということは、それ自体に信頼されていることが故に誇りをもってよいのですが、実際に誇りをもつ考えに至るまでには、様々な心配事でその方向に向かないことが多いようです。
だからこそ負のスパイラルに陥らないようにするためには、このようなミーティングの環境で様々な方と情報共有・交換をすることは本当に重要です。
学校教育の話の展開では、日本社会の多様性のあり方が矛盾している話題も挙がりました。
2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックの影響もあり、今や民間企業など様々なところで取組みが進んでいる中で、その社会に旅立つ人間を育てる学校教育の環境で、取組みに地域格差があるという現状です。
まだまだ学校教育の体制にも、「異質」を避け、「平坦」にさせるという発想が根付いているように思われます。
人間はそもそも誰しもが完璧ではありません。
なので、まず人間の人格形成の過程に影響を与える学校教育で、多様性の取組みが遅いという現状が問題視されるべきではないかと思われます。
とはいえ、10年以上前から会のミーティングの来られている方のお話を伺うと、その当時は概念自体がなかったので、その意味では相対的に進歩はあります。
今回、「多様性」や「普通ってそもそも何?」という話の中から、改めて学校の取組みの重大性と、ローマは一日にして成らずということを実感しました。
また、カミングアウトを受ける捉え方ひとつとっても、気持ちの整理に影響しますので、自責の念に駆られ負の状態に陥らない環境を存続させる使命を感じたミーティングでした。
そして、今回のミーティングのように、LGBT・SOGI以外の他の人権分野の方からも関心をいただいて、ミーティングや活動に参加いただける方が1人でも多く増えていくのが願いであります。