天空☆faya-y的毎天☆

~faye-yの日常~ 天空疊著層層的思念。

映画「ミス・ポター」

2007-10-08 21:20:55 | 映画
「ミス・ポター」ピーター・ラビットの著者ビアトリス・ポターのお話。
以下、ネタバレありです。

ポターの生涯は、学生時代に少し読んでいて知っていたのですが、生涯独身だったと思い込んでた…。ポターの遺骨は彼女の愛し、守ったピーターたちが住む森へ埋葬されています。しかし、彼女が眠っている場所の正確な位置については遺言によって遺族しか知らないのだそう。この遺族とは…。そうか、そうか。彼女は最後まで幸せだったんだ。

今から百年ほど昔のイギリス。良家の子女として育ったビアトリスは32歳で独身。あるとき、出版社に自分の描いた絵本を持ち込みます。その絵本を出版するために奔走する編集者ノーマンと恋に落ち、将来を誓います。
しかし、上流階級であることに誇りを持つ両親は商売人であるノーマンとの結婚を許す訳には行きません。そうこうしている間にもビアトリスの本は売れ、彼女は自らの手で資産を築きます。
娘が自立しようとしていることに気がついた両親は「別荘地に行くひと夏の間会わない」ことを条件に二人が秋に婚約することを提示します。
運命は残酷でした。そのひと夏の間に、ビアトリスにはノーマンとの永遠の別れが待っていましたのです。ノーマンは亡くなり、ビアトリスは失意の中にいますが、やがて立ち上がり湖水地方でひとり暮らすことを決意します。

ビアトリスの年齢と近く、環境も似ている(ポター家も弟が先に家を出る)からか最初から最後まで涙腺が…。ビアトリクスが極端な人物ではなく(独特ではあるけれど)、自らの信念に基づいて行動する姿などに惹かれました。物語の起伏は少ないかもしれませんが、心に残る作品です。
いろんなところにずしーんとなる言葉があって、親との関係とかもなんか…笑えてくるくらいどこにで見たような。「母とはやっと話が合ったわ。お互い理解しあうのをやめようって」うーん、とうなずきました。
とか言いながらお母様、40過ぎの娘の結婚にも反対されたそうですが。モンスターとはやっぱり理解し合うことは難しい。負け犬のみなさんにもおススメです。
動くピーターたちはとってもキュート。彼女が作り出した作品は100年後のいまも人々を魅了し続けています。

ところで、学生時代に第1集だけ買ったピーターラビットの絵本。今じゃ装丁が変わっているので買い揃えるなら第1集から買いなおさねばなりません。


コメント (5)
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