天空☆faya-y的毎天☆

~faye-yの日常~ 天空疊著層層的思念。

佐藤さとる『誰も知らない小さな国』

2011-11-13 08:56:55 | 
コロボックル物語1 だれも知らない小さな国 (講談社文庫)
クリエーター情報なし
講談社

1959年、作者31歳のときに出版。あとがきが出版時、1973年、1982年、2010年と4つも重ねられており、いかに世代を超えて読み継がれているかが分かるかと思います。
私は久々の再読。実はこの後の作品のほうが好きだったので(子どものころって同じ作品を何度も読むものです)、シリーズ最初のイメージが薄かったのですが、これは主人公が「せいたかさん」人間なのです。おそれく次からの巻の印象が強いのは主人公がコロボックルだからでしょうね。
戦後すぐの日本を舞台にしているものの、その内容は十分いまでも共有できる原風景でそれが今でも読み継がれている要因かと思います。

主人公のぼくは山の中にすごく好きな場所があります。そこで女の子と小人に出会うのです。しかし、引っ越しとともに遠くになり。やがて大人になってから再訪して。。。

どれだけたくさんの子どもや大人がこの話を読んだことでしょう。
作者は小さい人たちの話が日本の物語のなかに少なくて書いたということで、伝承文学に題材をとり物語へと変えていきました。偉大な功績だなあ。。。
現在、講談社文庫からシリーズ順次再リリース中。
コメント (6)
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